閑話

 たまには相撲の話をしよう。

 昨日の8日目である。日中はなにかと忙しくタイムリーに初場所を見ることが叶わない。だから録画を見ながら一杯やったんですが、昨日は何といっても大関の霧島と平幕の翔猿の一番がよかった。横綱を目指そうという大関が、平幕相手に引いてはいけない。安易な引きが翔猿を呼び込むかたちになって、一気に押されて土俵を割ってしまった。解説の舞の海さんは「負け方は最悪」と手厳しい。

 名古屋場所の時には安城市に部屋を構える二所ノ関部屋の大の里が同郷の遠藤を押し出し、白熊になった高橋が朝紅龍を寄り切った。前頭15枚目の友風が隆の勝にやぶれ1勝7敗と心配だ。まだ膝の怪我が完治していないのだろうか?とにかく24歳の若武者には再起して頑張ってほしい。幕下筆頭で嘉陽が2勝2敗、勝ち越せば十両入りが果たせる。幕下17枚目の宮城も2勝2敗、残り3番に力を尽くせ。花房あらため花の海は幕下29枚目で3勝1敗、四股名も「白熊」と比べてけっこうオシャレじゃないか(笑)。

 

 さて、ここまではいい話、ここからは厳しいことを言う。

  ワシャは以前、愛知県春日井市出身の明瀬山(今は引退して井筒親方)を幕下に陥落しても応援していた。地元の力士だったし、土俵の動きがユーモラスで、そして土俵態度がよかったからね。勝っても負けても相手力士に気をつかう。勝負がつけば人間と人間だからそうするのは当然なのである。とくに勝者は敗者に慮ってしかるべきだと思っている。それが武士道だから。

 しかし、勝つことに気が入り過ぎて、相手が土俵を割った後にずダメ押しをするバカがいる。はっきり言えば横綱照ノ富士である。大関豊昇龍である。過去を遡ると横綱白鵬横綱朝昇龍などが酷かった。

 たまたまモンゴル力士が並んだが、モンゴルだからいけないということではない。同じモンゴル力士でも「旭天鵬」(大島親方)などは土俵態度がきれいで控え目でワシャは好きな力士だった。

 6日目の照ノ富士の相撲が最悪だった。平幕の翔猿を相手に、顔を真っ赤に上気させ土俵上を追い回した。土俵際で翔猿の顔面にダメ押しをして土俵下に突き倒した。その後も怒りが治まらず翔猿を睨みつけるって、そんなの相撲じゃない。単なる喧嘩だわさ。土俵上で喧嘩をするなんて横綱の行動としては最低最悪だ。

 体中に白いサポーターや包帯を巻いているのも見苦しい。そんなに膝やひじが悪いなら、無理をして相撲を取る必要はないと思う。さっさと引退して年寄りを名のればいいだけのこと。

 きれいな姿で、きれいな相撲を取って欲しいって、無理な要求なのかなぁ・・・。