もう秋場所か~

 大相撲秋場所の新番付が発表された。横綱大関は変わらず若隆景も東の関脇にいる。朝青龍の甥っ子の豊昇龍が西の新関脇、御嶽海と大栄翔はコロナ休場のために勝ち越ししていないけれど、そのまま大関、関脇に残留した。小結には逸ノ城と霧馬山が再昇進。幕の東筆頭に翔猿、西の三枚目に宇良といったところである。

 それにしても三役以上に9人の力士がいるわけだが、その内4人がモンゴル人というのが情けないのじゃ。一時期の「3横綱全員がモンゴル人」よりも多少は救いがあるが、日本が大好きなワシャとしては、どうにも納得がいかない。

 大相撲はずっと郷土力士というのを大切にしてきた。幕下に落ちてしまったけれど春日井出身のパンの山を、ワシャが贔屓にしているようなものでね、ファンはことさら地元出身の力士に声援を送ってきたものだ。

 だけど、こうモンゴル人力士が多くなると、夏場所の優勝争いもモンゴル対モンゴルということになって、愛国者のワシャとしては面白みのない展開になった。

 外国人力士がいけないということではないんですよ。29日には元関脇の魁聖(ブラジル出身)が引退をしたんだけど、魁聖の取り組みは迫力があって、ときにユーモラスな取り口も見せてくれて楽しませてもらった。

 要はね、数の問題なのである。乱暴なモンゴル力士ばかりが上位を占めるようになると面白くないということですわ。

 朝青龍白鵬日馬富士鶴竜照ノ富士・・・この間に稀勢の里が挟まるんだけど、日馬富士との一番で右肩を痛めて引退を余儀なくされた。あの一番でも、土俵を割る稀勢の里を抱きかかえるようにすれば落下を阻止できたのかもしれない。しかし、モンゴル横綱は相手が土俵を割っているにも関わらず、止めを刺すように突き放したりする。勝負が決まれば、平常心に戻り戦った相手に敬意を示して、ケガをしないように労わるというのが武士の心なのである。しかし残念ながら戦士の心を伝承しているモンゴル力士の取り口は粗い。

 なにしろ白鵬は評判の悪い横綱だった。取り口に品格というものがまったくなかった。これは白鵬ばかりの責任ではなくて、師匠の宮城野の罪も大きい。素材は良かったのだが、偉大な横綱には育てられなかった。

 先日、稀勢の里二所ノ関親方)の特番を見た。そこからは二所ノ関親方の確固たる指導方針が伝わってきた。それで必ずしも横綱が育つわけではないけれど、いい力士は育つと思う。

 大相撲を祖父の代から見続けているファンとしては、品格のある強い力士が増えてくればいいなぁと思っている。