今日は書きたいことがいっぱいあって、落語のことも書きたいのだけれど、なにしろ大相撲が15日にわたって面白かったので、その総括から始めたい。、
横綱照ノ富士が2日目に土をつけた。まぁ強い横綱だから1敗くらいのハンディがあったほうが全体としてはおもしろい。しかし5日目に玉鷲に押し倒され、翌日から休場になったことは残念だ。とはいえ、奇麗な横綱が好きなワルシャワは、包帯で体中をぐるぐる巻きにした照ノ富士が好きではない。この際、何場所か休場をしてもらっていいので、足を完治させて、まわし以外を身に付けない潔い横綱として復活してもらいたい。
春場所は横綱不在となった。しかし、その他の力士の踏ん張りで大いに盛り上がったのでありました。もちろんその筆頭は若隆景である。大波三兄弟の末弟が関脇で優勝という快挙を成し遂げた。この関脇、姿がいい。手首にサポーターのようなものを巻いているだけで奇麗な力士である。遠藤の美学を継いでいる。
若隆景を三代目の若乃花に例えた評論家もいたが、ワシャはその体躯から千代の富士を思い出した。九重親方も中日新聞でそう言っているから間違いない。相手を寄り切った後に、すっと腰を落として相手の体が土俵から落ちないようにフォローする仕草。横綱になってからの千代の富士を彷彿とさせる。
ワシャは土俵を割っている相手にダメ押しをして土俵から転落させる力士が嫌いだ。その筆頭が白鵬だったのだが、この力士は横綱になってからも、要は己の闘志をコントロールできず、とにかく相手をとことん跳ね飛ばす。これはモンゴル人力士に多く見られるスタイルで、逸ノ城も今場所、相手が土俵を割っているにも関わらず、その後にドンと突いて、隆の勝を土俵下へ落とした。なんで、そこで力を抜かない。武士の情けを知らない徹底殺戮の騎馬民族と思われてしまうぞ。
宇良の調子が出なかったのは淋しかったなぁ。4日目までは横綱大関が相手で1勝3敗、ここから盛り返すと思いきや、7連敗をして1勝10敗は悲し過ぎました。宇良が頑張ってくれるとさらに楽しくなったんだけど、贅沢を言ってはいけないか(苦笑)。
高安も12勝3敗と健闘したし、終盤まで優勝争いが大関、関脇、ベテラン、若手で繰り広げられたのも見どころとなった。
ひとつだけ苦言をしておくと、力士の出身地のバランスである。ご当所力士というものがあって、それぞれ出身地別に幕内力士を分けると、23の地域ということになる。ダントツはモンゴルで6人、幕内の4枚目以上でも5人が並んでいる。参考までにその他の幕内4枚目以上は埼玉県の2人以外は各県1人となっている。だから上位となるとモンゴル対モンゴルという取組が多くなる。
横綱を筆頭にモンゴルが圧倒的に強者であることは理解するが、かつて横綱3人がモンゴル人、横綱2人と大関1人がモンゴル人なんていう番付だったことがあるが、日本人のワシャはちーっとも面白くなかった。
中部地方の愛知、岐阜、静岡、福井、富山には幕内力士がいない。近畿の滋賀、京都、奈良、和歌山にもゼロ。瀬戸内、四国、九州北部の11県にもご当所力士がおられまへん。20府県の住民には応援する力士がいないんですぞ。でも、モンゴル力士は6人もいる。白鵬がいなくても、照ノ富士がいなくても大相撲は楽しいし、それダメなら力士自体も帰化してもらって日本名と○○県出身ということにすればいいのではないか?
落語については明日のココロだ。