周庭さん Glad to see you back!

《周庭氏「香港には戻らない」 留学先のカナダで声明 事実上亡命》

https://mainichi.jp/articles/20231204/k00/00m/030/021000c

 周庭さんが自由を手にした。よかったよかった。最初は、支那共産党が糸を引く香港当局だから、服役中に何らかの手段を用いて周庭さんを殺害してしまうのではないかと懸念していた。しかし少し瘦せたけれども、無事に出所(という言葉が似合わないねぇ)。それから2年半その消息が途絶えた。この間にどれほど過酷な洗脳が彼女に強いられたことか。もっと酷い仕打ちもあったのかもしれないが、彼女は耐えに耐えて、カナダ留学を勝ち取った。そして支那共産党をこう斬り捨てた。

「私が黙ったままなら、(訪中時の写真なども)いつか私の『愛国』の証拠になったかもしれない。こんな強大な国が民主化を求める人を牢(ろう)に送り、旅券を返す際に愛国心を示す訪問を条件にするのは、ひ弱ではないか」

 周庭さん、そのとおりです。支那共産党は強大に見えますが、実のところ人民に自由を与えると簡単に崩壊する脆弱な組織でしかありません。だから人民相互の密告を奨励し自由を考えることすら止めさせようとしています。その代わりに暴君の意向にだけ従うことを求めるのが、古代からの支那帝国のやり方です。何千年も同じことを繰り返しているんですね(笑)。

 中華人民共和国などと名乗ってはいますが、「人民共和」などとは烏滸がましい限り。実質は「中華共産党独裁国」なんです。習近平皇帝を頂点にした共産党が牛耳る専制国家で、約1億の党員と13億の奴隷(自由がないのだから奴隷ですよね)によって成り立っているのが彼の国なのである。

 そこから自由の女神は脱出した。香港を守るための、人民を自由にするための戦いに臨むために。この人は、支那の歴史に大きな名を残していくことになる。

 美しき猛虎は野に放たれた。

 下手をやらかした香港当局や支那外務省はこう言っているんだとさ。

《「公然と法律に挑戦する無責任な行為を強烈に非難する」と述べ、帰郷して出頭するよう要求。中国外務省の汪文斌(おう・ぶんひん)副報道局長も同日、定例記者会見で「香港は法治社会であり、法律の及ばない特権を持つ者はいない」と批判した。》

 香港は法治社会ではない。支那ではすべての法の上に党があり皇帝がいる「党治国家」なのだ。さらに言えば「法律の及ばない特権」を持つ者は共産党の上層にしかいないのは確か。

 もう一度言う。周庭さんが自由陣営に生還したことを心からお祝いしたい。