日本は気楽なものですな

 昨日のカナダに亡命した周庭さんの話題に比べると、今日は、ほぼどうでもいい話なんだけど、ワシャの取り上げるネタなんてそのくらいがお似合いですな(笑)。

《自民市議、議場で部長に暴行 埼玉・幸手、警察に被害相談》

https://news.yahoo.co.jp/articles/9547fca8f80f9b6dbd9924b27dabc1c02f19f1b6

  埼玉県幸手市(さってし)の80歳になる自民議員が市の執行部に暴行を加えてしまった。それも議場で。これはOUTだ。しかし類型の事例はけっこうあって、例えば、ワシャの地元でも、自民市議が暴力を振るおうとする場面に出くわしたことがある。どうも自民市議というのは血の気が多いんでしょうかね、それとも・・・(笑)。

 幸手市では議員だけでなく1代前の市長も、不起訴になってはいるが暴力事件で逮捕されている。いやはや暴力にまつわるニュースの多い自治体なんですね。

 つい最近は愛知県東郷町長に話で盛り上がったが、やっぱり議員の不祥事は多い。11月23日の日記には、徳島県小松島市の議員が職員へのハラスメントで告発されていることを書いた。9月8日には、愛知県東海市の7期目議員が職員に対し暴言を吐いた。8月11日には、栃木県さくら市の議員の女性に関わる失敗談。6月24日には、千葉県長生村の9期目議員の暴力事件などなど、議員さん、もうボロボロですわ。ネタの宝庫と言っていい。

 

 そうそう、昨日のことである。某市の議会の一般質問の生放送が見られるんで、ネットで眺めていた。といっても全部を見るほど暇じゃないから、「通告事項」のペーパーを入手して、面白そうなのをピックアップして確認した。議員の6割、17人が質問をしたんだけど、興味深く聴けたのは2人。あとはいくつかの質問がぶちぶちに切れていて、脈絡も伏線もないから眠くなってくる。きちんと全質問を全体として構成して話せる議員はなかなかいない。

 3日目のオオトリになった女性議員は、反対の意味で注目しているので、時間の無駄とは思いながらも見させていただきましたぞ。その人、自分が思い付いて文字にしたことはどうしても言いたいタイプの議員で、省略ということができないタイプである。だから絶対に持ち時間1時間内におさまらない字数を、早口言葉のようなスピードで抑揚もなく発する質問が見事だった。映像で見ていると「あれ、早送りをしているのか?」と思わせるくらいの早口で話す。文字数としては1時間1万6000字が標準なのだが、2万3000とか4000字を詰め込もうとするから、質問が「ナマムギナマゴメナマタマゴ、トウキョウトッキョキョカキョク、トナリノキャクハヨクカキクウキャクダ~」としか聞こえない(笑)。

今回も質問が全部バラバラなのはいつもどおりだったが、字数は押さえてきたのか、執行部から注意されたか、早口言葉の芸は見られなかった。

 ここから某議会でちょっとしたハプニングがあった。議会の流れとして、「一般質問」が終わると、暫時休憩し、その間に「一般質問」の「関連質問」について質問の有無を確認する。議長は「今から通告される議員はありませんか?」と議員に形式上確認をする。

 各議員の手元には10日も前から「一般質問通告事項」が届いており、各質問者がどういった内容の質問をするのかが分かっている。とくに同じ会派であれば、もっと詳細な質問内容まで知ることができるので、事前に執行部側に「A議員の大項目2の中項目3について、こういった関連質問をしたい」と申し出をすることが通常のやり方と言っていい。あるいは、A議員に直接「大項目2の内容は私もテーマに掲げていますので、関連質問をさせていただきます」と申し出れば「どうぞどうぞ」と質問内容、答弁内容などを開示してくれる。

 こういった仕組みもあるので、関連質問をする議員は事前に執行部と調整をし、準備をしてから議長に申し出る。執行部は調整の中で、関連質問の答弁に必要な資料を整理し、事前に市長や副市長と相談しておく・・・というのが流れである。

 ところが昨日は、個性的な新人議員が突然どうでもいい質問を思いついちゃった。そうなると止められない。挙手をして「このことについて質問したいで~す」と議長に告げた。まぁそれでもいいと言えばいいんだけど。議会は荒れますわなぁ。シナリオにない議員の登場で、少し面食らった議長は、急遽、ネット配信を停めさせた。

 だからワシャのパソコンのモニターには議場から切り替えられた「時計」が映し出されて「休憩中」の文字が表示されている。

 でもね、こんなことはよくあることで、議場で何らかのトラブルがあれば、「休憩中」ということで、議場内でバタバタするんですわ。

 でもね、それも2~3分、以前に単独会派の議員が不規則発言した時にも、そのくらいで収めて数分後には再開したものだ。

 ところが昨日は待てど暮らせど再開されない。ようやく25分が経過したところで、映像が議場に切り替わった。

 その時の映像が印象的だった。市長が市長席とは反対側の部長席で立ったまま、何らかの指示を担当部長にしている。議長もあたふたしながらそのやり取りを聞いている。まだ収まってないじゃん(笑)。

 結局、再開まで30分くらいは要したのかなぁ。その間、ワシャも待たされたが、議員、執行部など何十人もの人間が待たされたことになる。モニターの向こうにいる人(ワシャのように)を考えると何百人になるかも。

 すでに事前に通告をしていた議員の質問はよかった。執行部とも話が詰めてあり、判りやすく聞きやすい。事前通告せずに質問したお嬢ちゃん議員は、思い出話を質問で聞かされてもねぇ(トホホ)。

 

 いやぁ全国津々浦々いろんな議員様がお見えですから、行政関係者もご苦労なことですな。

 東郷町の首長なども含めて、投票で人を選ぶシステムというのが、果たして健全に機能しているのか、最近、疑問に思うことが多々あるなぁ。

 わずかな投票率でも当選すれば政治家様になる。無投票でも当選すればふんぞり返って報酬をもらえる。民主主義だから仕方がないけれど、もう少し「賢人会議」になるような手はないのだろうか。

 これは市町村議会・首長ばかりの話ではなく、国会議員・首相にも同じことが言える。どうする日本国民。