行政マンと議員

《「市議からパワハラ」 と複数の市職員が訴え 糸満市、全職員を対象に調査へ 年内にも》

https://bsp-prize.jp/item/2603240/

 これは地方議会、それも基礎自治体のレベルではよくある話と言っていい。ときおりいるんですわ。「議員は偉い」と勘違いしている阿呆が(笑)。そもそも「先生」などと呼ばれて喜んでいるようなのは最低のレベル。

「先生とは呼ばないでくれ」と言いながら「議長」にはなりたがる肩書好き、「上座が用意されてない」とへそを曲げたりするのは、二番目に低レベルですね。

 そんなことにはこだわらないけれど、やたらと答弁にこだわるバカもいる。行政として言えないこともあり、議会での質問・答弁の機微のようなものを感じ取れない「質問バカ」も多いと思いますよ。

 取り合えず市議会議員のレベルはその程度だと認識しながら、糸満市の件を分析してみたい。

 まず、糸満市パワハラを訴えている職員側にも若干の問題点が見えている。

 ニュースの情報量が少ないので断言はできないが、「(被害を訴える職員のうちの)1人は、複数の議員から同じ質問を何回も受け、答弁を調整する中でストレスを感じていた」ということを副市長が言っている。

「複数の議員から同じ質問」って、こんなことは当たり前で、問題があれば、その施策、議案に質問が集中するのは当然と言っていい。それをきちんと交通整理するのが幹部職員の仕事なのである。

 基本的にね、職員と議員を比較した時、職員は競争試験を経て採用されているので、単に人気投票で選ばれた市議会議員とは出来が違う。あくまで傾向としてだが、職員のほうが優秀なのである。議員が職員に勝っている部分は、選挙を経て一定数の市民の支持を得ているという点だけなのだ。選挙で大勝ちした新人議員が、票数が多いからといって必ずしもマトモな人間とは限りませんよね。ヘンなことを口走ってみたり、ヘンなSNSを発信したり、そんなのが結構いるでしょ(笑)。

 ちょっと話がずれたが、要は、頭のいい職員が議員をきっちりと誘導していくことが重要だということである。

 複数の議員から同じ質問を、何回も受けたとしても、そんなもの理路整然と説明をして撃退しなさいよ。

 ただ、糸満市の場合、与党系会派が細かく分裂しているというか、バラバラになっているので、その点で調整が面倒くさいのかもしれないが、それでもたかが21人、6万程度の自治体にしてはちょっと多いけど、それでも大した数ではない。優秀な行政マンがちょいちょいと鼻先をあしらって、馴致(じゅんち)してしまいなさいよ。

 

 まだこんな前時代的な贈収賄があるんですね(驚)。

収賄容疑の那覇前議長、常任委で土地所有の市当局に「うそはいけない」…職権で出席し追及》

https://news.yahoo.co.jp/articles/a5fbb1757e5999cf6bfe3444f00fb1348bfebb66

 たかが、と言っては失礼なんですが、たかが市議会議長に5000万円って、ある意味ですごい。議員の圧力で何百億という土地が動き、その見返りに知事の鞄に入りきらないような札束が議長室で手渡されるとは。

 この前議長、議長室から5000万円を持ち帰る時の気分はどうだったんだろう?入室する時には持っていなかった大きな荷物(札束)を抱えて、「じゃあ失礼するよ」とか言いながら、内心ほくそ笑んでいたんでしょうか。

 これも職員に若干の問題があって、議長が入室するときに持っていなかった荷物、その後に入室した面会者が大きな包みを持っていたことくらいは確認しておきなさいよ。面会者が手ぶらで帰って、その後、議長の荷物を抱えて議長室から出てくる。冗談でいいからさ、議長に対して、ちょいと言ってやりなさいよ。

「あれ、その荷物、先ほど、不動産業者が持ってきた包みですよね?」

「あれ、議長、お帰りの際には荷物が増えていますよね。なにか大きなものを貰いました?」

 とかね。

 まぁ言っても何ともならないだろうが、後々、飲み屋で「あの時、議長に言ってやったものさ」くらいのネタにはなる。

 前のネタも、後のネタも、清廉潔白な行政職員は毅然と議員に対抗すればよろし。まともな議員もいる。それは否定しないが、大半はこの元議長や、パワハラを仕掛けてくる議員などと大差ないのだ。

「議員を躾けてやる」くらいの意気込みをもって仕事にあたれば恐いものなどないわさ。