今からお話しすることは極秘情報ですからそのつもりでお聞きくだされ(笑)。
全国の自治体では、令和6年度の当初予算編成にむけて、市議会各会派、関係団体からの予算要望が出てくる時期になった。
まぁ市議会議員程度がつくる要望書だから内容はたかが知れているが、それでも切れる議員がいるとそれなりに面白い要望書ができることもある。それに与党会派だとすでに行政執行部側が内々で実施レールに乗せたものをあらかじめ教えてもらって要望書に書き、それを手柄にするなんていう猿芝居も演じられる。
市議会議員って大変なんだなぁ(笑)。
さて、ワシャの独自調査で入手したのは、濃尾平野の真ん中にある某市某党の要望書に「大災害時の物資輸送や住民救助に対応するための水陸両用車の導入」という項目があったんだとさ。水陸両用車って、ワシャには軍用のものしか浮かばないが、おそらくこんなような車両ではないかニャ?
https://toyokeizai.net/articles/-/74451
これは軍仕様にできるくらいのもの。それより、もう少し民間仕様のものがアメリカ製であるようで、価格としては2000万円くらいらしい。まぁこの程度なら基礎自治体でも購入は可能だ。
それに購入したとして、どこで使うのだろう?
某市のハザードマップにも浸水危険区域のエリア指定がしてある。それは市全域に及ぶけれど、そもそもが平野の真ん中にある自治体で、市の中央部は明治以前に「山」と呼ばれた低い台地を形成していて、その台地のところどころにある低みが水に浸かるけれど、市の中央部の大半は水に浸からない。
周辺の低い地域にも集落が点在するが、明治以前からある集落は周辺の農地より高いところにできている。万が一、1000年に1度という天変地異に襲われたとしても、田畑が遊水池になって、住宅だけは助かるようになっている。
この仕組みは尾張西部の水郷地帯でもそうなっていて、あのあたりはずっと木曽川、長良川、揖斐川という大河が合流するところで、頻繁に洪水、浸水が起きたのだが、それでも住宅は高いところに造ってあるので、水害時は納屋にしまってある舟を出してきて、それを使って人の往来、物資の運搬などを日常的にやっていた。
そういったことを考えると、いきなり水陸両用車まで発想を飛ばさなくても、ゴムボートでいいんじゃないの?5人乗りのもので数万円ほどである。それを20台そろえても100万円程度で済む。
党本部の指示か、教祖様のお告げかは知らないが、もう少し現状を考えてから要望を出そうね(笑)。