凸凹市議選概観

 ワシャの地元の凸凹市議会議員選挙が終わった。選挙嫌いなT君は、早々に不出馬を表明し、呑気な春を過ごしていたんですよ(笑)。

 T君は楽しいんだけど、選挙を戦う候補者は大変だったろう。10人が落選する厳しい選挙で、現職が20人、後継新人が7人、新人が11人立候補し、当選したのは現職18人、後継新人7人、新人3人となっている。新人はみんな地元を持っている候補者で、凋落著しい立憲民主、泡沫国政新党や下火になっている地方政党の候補者は軒並み落選をした。

 まだまだ地方都市では、地元票がモノを言う。凸凹市、20万人程度の自治体で選挙区は一応全市となっているが、地元票、地域票、団体票を叩き出せる候補が上位に並んでいる。また女性というだけで、票が集まる状況も顕著で、女性10人が立候補し8人が当選した。さらに全候補の最上位2人は女性だった。

 では、色合いで見ていこう。共産党1、新社会が1、公明党3、労組系3、ここまでは前回と変わっていない。やっぱり組織票は強いね。問題は保守系17人の会派とローンウルフの3人だろう。

 保守系の17の中に49日がいて、前期にも会の統制を乱してきた。会派の長老連は毛嫌いするんだけど、会派から出すと思想信条も節操もない人物なので、対抗勢力とくっつく懸念もあって、鬱陶しいけど囲っておこうという方針だった。

 今回も保守系会派から追い出すと、ローンウルフと組む可能性がある。会派をつくられると議会運営上に支障が生じる可能性が出てくる・・・となかなかめんどう臭い。

 次に質で見てみよう。今回、保守系会派で比較的モノがいい人物が落選した。彼がいなくなるのは痛手だと思う。現役では、切れ味、質の高さという点で、毎回一般質問をする共産党、新社会にまったく追いついていない。上記の落選議員が最近になって、質問をする重要性に気がつき、ここ1年は頻繁に質問席に立ちはじめ期待していたのだが・・・。

 保守系会派の新人たちには「毎議会質問」を望みたいが、どうでしょうね(笑)。

 前期も、49日議員やジェンダー大好きババア(以後略して「ジェダバ」という)など、協調性のないメンバーをかかえていたが、曲がりなりにも統率力のあった長老たちがまとめてきた。しかしその長老が退場し、参謀になるはずだった人間は落選してしまった。選挙の現実は厳しい。これが民意なのだ。バカであろうとマヌケであろうと、票を確保して当選してきた人間が勝ちだ。

 まぁ自治体行政は市長と執行部のモノがよければ滞りなく進んでいくものなので、議会が多少使えなくても、それほどの支障はないだろう。

 据えておくだけでいいというなら、それでいいと思うが、自治体のことを考えると行っちゃってる49日やジェダバは諦めるとしても、その他の議員には報酬に見合うだけの仕事をしてほしいものですね。