穏やかな文化

「遼東の豕」の中にはアイヌ問題を28日にわたって取り上げている。古くは2007年から書いている。検索機能で「アイヌ」と入れてもらうといろいろ出てきまっせ。それくらいワシャは、アイヌ問題を考えているということですな(遠い目)。

 中でもね、2013年5月1日の「知立(ちりゅう)」と題した日記に書いたものが気に入っている。ちょっと引きますね。

奈良時代にはすでに智立という郷名が三河国碧海郡十六郷の中に見られる。地名の由来は、それだけ古いと諸説が出て、確定するのが難しい。ワシャ的には、アイヌ語の低湿地を意味する「チリップ」を語源とする説が好きだ。「チリップ」説は、他の諸説の追随を許さず、古代を超えて縄文人にまで行きつく。知立の地が、北の大地まで言葉でつながっているというのがロマンチックでいいじゃないですか。》

 日本の大地とアイヌは昔から穏やかにつながっている。ワシャの基本的な考え方である。

 だからことさらにして「アイヌ文化を守れ!」とか「アイヌに金をよこせ!」だの「アイヌだけに密漁を許せ!」などと声高に言う必要はない。太古、日本列島の周辺から北方系も南方系も大陸系も島嶼系も、いろいろな文化を持って極東の島にやってきた。そこで長い歳月をかけて醸成されたものが現在の日本であり、大声で「我々は特別だ」と主張することもあるまい。

《杉田議員は差別発言謝罪を 新聞労連が声明》

https://news.yahoo.co.jp/articles/c1439a9ccf54b96b48f729df9cb71374451ca921

 左巻壊国系のメディアがうるさいのう。

 杉田議員は、利権・公金にむらがる連中を責めているだけで、穏やかに同化している人たちに対して何も言っていない。

在日コリアンアイヌ民族を巡る言動で札幌、大阪両法務局から人権侵犯と認定された自民党杉田水脈衆院議員に対し、差別的な発言を撤回、謝罪し、議員辞職を求める声明を出した。》

 ワシャの友人にも在日コリアンがいるが、新聞労連が懸念を示すようなことは言わないよ。ふつうに交流し、酒を飲み、ときには政治的な話にもなるが、別段、声を荒げて「謝罪、撤回しろ」などという話にはならない。

 ごく一部の「差別だ」と非難する者どもは、その先にある「利権」に関わっているものなのだ。「差別」をことさら論うことで、お得なことがあるんでしょうね(笑)。

 彼らが、杉田議員を攻めることで、かえって「アイヌ問題」が顕在化してくる。正論で闘えば、不利なのはあちら側であることは明快で、ワシャは全面的に、杉田議員を支持するものである。