昨日、午後から西尾張へちょっとした所用で出かけた。片道1時間ほど私鉄に乗っていく。図書館で借りた本が2冊、返却を請求されているので、この機会に読んでしまおうと思って鞄に忍ばせていった。
『ESG/SDGs入門』(中欧公論新社)
『SDGsの実践』(事業構想大学院大学出版)
というなんだかわけの解らない本なのです。取りあえず仕事がらみで基礎知識だけ得たくて借りてきました。
駅には少し早めに着いた。太平洋上に台風がいるせいか風があってホームのベンチが快適だった。そこでさっそく本を開いて読み始める。
しばし読み耽っていると、ワシャの左肩を誰かがつつく。顔を上げると、小柄な若者が二人立っている。東南アジアの若者だ。ワシャはアジア系の見分けがほぼできるので、彼らがベトナム人であることがわかった。彼らは、ワシャに目の前の線路に来る電車が「知立駅」に停まるかどうかをカタコトの日本語と身振り手振りでワシャに訊いてきた。だからワシャは「知立に行きたいのか?」と確認し、二人が頷いたので右手の人差し指と親指で「〇」をつくって「オッケーオッケー」と言ってやった。
ベトナム人は笑顔で日本人に礼を言って、背中合わせのベンチに座った。しかし、間もなくワシャ側のベンチに座り直した。なぜかは分からない。
ワシャは名古屋方面の「急行」を待っていた。そのほうが目的地に行くのに早いからね。しかし「準急」が先にやってきて、急行の入ってくる目の前の線ではなく、背後の線に停車した。
ううむ、考えてみれば知立に行くなら「準急」のほうが早い。ワシャの目的地には数分遅れになるが、ワシャは本をたたむと、ベトナム人二人を誘って「準急」に乗りこんだ。最初、二人は戸惑っていたよう見えたが、そんなことは気にしておられぬ。ワシャはシートに座ると再び本をひろげて読書を始めた。
「まもなく知立、知立です。三河線お乗換えの方はここでお降りください」
とアナウンスが入った。ワシャはそれを聞いて、顔を上げると、通路をはさんで対面するシートに座る二人もこっちを見ている。ワシャは出口を指さし「チリュウチリュウ」と声を出さずに知らせた。
電車が停まると、彼らはワシャにいい笑顔で会釈して降りていった。なかなか爽やかなベトナム青年ではないか。
ワシャのことを排他的な保守だと思っている人が多いと思うが、そんなことはないのである。日本の伝統文化を尊重してくれて、日本のこと、日本人のことが好きで、できれば日本人になろうとしてくれる外国人は、それがどこの国の人でも大歓迎である。ベトナム人の二人が日本のことを好きになってくれればこんなうれしいことはない。
彼らが降車駅を訊いたオジサンはちょっと愛想がなかったかもしれないが、それは日本人特有の照れだと思ってもらえばありがたい。
ただし、日本に居住しているくせに、日本の福祉施策や支援制度をさんざっぱら使っておきながら、日本を敵視する連中がいる。そういう輩には、ワルシャワオジサンは厳しいのである。
《ほかの韓国人に被害「心に負担」 日本の措置に元徴用工原告》
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190813-00000008-kyodonews-int
《韓国の元徴用工で、日本製鉄に損害賠償を求めた訴訟で昨年10月に勝訴が確定した原告の李春植さん(95)が、日本による対韓国輸出規制強化について「私のために(韓国の)他の人が被害を受けるようで(心に)負担を感じる」と話していることが分かった。》
ここまでくるとすごいな。「徴用工」などというものは存在せず、大半は「応募工」だった。要は企業の職工募集に対して応募してきた朝鮮人労働者で、きちんと給与も払われていたことが事実として解っている。にも関わらず韓国最低裁判所は応募を徴用と言い張る原告を勝訴させ、勝った爺さんは、いけしゃあしゃあと嘘を嘯いている。
「お前の嘘のために、他の人が被害を受けている。負担を感じて当たり前だ」
申し訳ないが、いくら人の好いワルシャワ(笑)でも、こういった連中に親切にしようなどとは思わない。皆さんでもそうでしょ。
結局、西尾張ので所用は達せられなかった。無駄足とは言わないが、まあ本が2冊読めたので良しとしよう。帰りにベトナム人とあったホームでエレベーター待ちをしていると、今度はブラジル人家族と乗り合わせることになった。ワシャは交渉事があったので、暑いけれどもジャケットを着ている。7人のブラジル人家族はほぼ半裸に近いカッコウで、成人男女4人には肩から二の腕に入れ墨が入っている。これが狭いエレベータですし詰めだ。ううう・・・ラテン系の人に多い強い香水の臭いがきつ~い。ホームから2階通路へ向かうエレベーターはブラジルだった。
2階に着いて反対側のドアが開いたので、ワシャが先頭になった。だから逃げるようにして迷路のようになっている通路を先行して、改札口に降りるエレベーターのボタンを押した。先に行ってしまおうと思ったのだ。でも、家族はすぐに追いついてきた。ポルトガル語でなにか喋っているからワシャには皆目わからないが、追いつかれれば仕方がないので、先にエレベーターに乗って、「開ボタン」を押していた。
1階について、しかしこっちのエレベーターは入口出口が一緒だから、最初に乗ったワシャは一番最後になる。だからブラジル人の家族が降りるまで、やはり「開ボタン」を押していたのである。
そうしたらね。降りしなにリーダーと思われるでっぷりと太った入れ墨男が「ありがと」と言って会釈をして出ていったのである。
気持ちいいじゃないか。