坊ちゃん、もう少しお勉強をしようね

 肩書大好き口先男が「真の保守」ついて語っている(大爆笑)。

古屋圭司氏「真の保守は自分たちの考え方に合わない人を排斥しない。自分の主張を押し付けない」/ネット「どの口が!」》

http://totalnewsjp.com/2023/10/08/jiminto-173/

 順を追って、古屋氏の発言をみていきたい。

《私が考える真の保守とは、日本の良き歴史や伝統、文化を大切にして、多様性を認め合うというものだ。》

 ふむふむ、「歴史、伝統、文化」を大切にするというところはごもっとも。当たり前のことを言っているだけですな。しかし「多様性を認め合うもの」というところが違う。岐阜県美濃東部の政治一族古屋家では、曾祖父、祖父、父と世襲の伝統・文化を大切に育んできたのでしょう。古屋圭司氏はなんと四世ですから、澤瀉屋猿之助と同じ代数を誇っている。これは間違いなく伝統であり政治文化でありますな。

 つまりだ、美濃東部では明治36年衆議院議員になった曾祖父善造(前職は県議会議員)から、現在まで120年間、政治に多様性はなかった。すべて古屋家一色で120年ですよ。もっと突っ込むと、東美濃の大地主だから、その地域への政治的支配は、下手をすると室町時代にまでさかのぼるかもしれない。500年にわたって地域支配を独占している一族、直近で4代にわたって国政に議員を出し続けている家が、「多様性を認め合う」ってどの口が言っているのか!

 間違いなく、東美濃では広大な屋敷、宅地、農地など庶民には想像もつかないくらいの資産を持ち、東京の高級住宅地にも邸宅も持っているだろう。そんな今貴族に、外人と共生する怖さは絶対に伝わらない。埼玉県川口市民が感じているクルド人の危険性、愛知県安城市民の生活保護をたまたまやってきた外国人に持っていかれる理不尽さを感じることなど絶対にない。

 いかんいかん、最初の1行で600字も費やしてしまった。次に進もう。

《新しいものがすべて正しいといった考え方には立たない。》

 当たり前のことをもっともらしく言うな!

《新しいものは次の日から老朽化が始まる。》

 え、なにを言いたいの?そんなことを国民は知らないとでも思っているのか?こいつ真正の世襲バカだな。

《歴史の変遷に波打たれながら、残ってきたものを守っていくという柱があれば、時代の変化に応じた大胆な改革もいとわない。》

自己陶酔型の典型的な文章ですな。「歴史の変遷に波打たれ」って、おまえは桂浜に立つ龍馬かいな?

「残ってきたものを守っていくという柱」って、祇園なみ里の暖簾を分けて出てくる桂小五郎を気取ってんじゃねえぞ。

 失礼しました。後段は「柱」と「桂」の字が似てたものですから(謝)。

 古屋氏の発言を続ける。

《息をのむような田園風景は日本の伝統で、国家が立脚する原点だといえる。》

「息をのむような田園風景」って、どんな風景?美濃にはそんな景色があるんだね。オラの母方の実家も美濃なんだが、古屋氏より数多く美濃に足を運んでいるが、田園風景で息をのんだことはない。小津安二郎の「麦秋」でも思い出したか(笑)。

太陽光パネルを山々に平気で敷き詰めようという人に保守はいない。》

 じゃあ、河野太郎を筆頭にした「再エネ議連」にそう言えよ。

《そういう人にとっては新しいものが全てで、昔から培ってきた良きものを守るといった発想が感じられない。》

 おいお坊ちゃん、おまえは「LGBTQ」とかに飛びついて、党内議論もしないまま法律を作っちまったよね。日本人が昔から培ってきた「男女」「夫婦」「家族」なんてものを一蹴したのはどこのどなたさんですか?

《もちろん自分たちの主張を一方的に押し付けるのとは違う。真の保守は自分たちの考え方に合わないからといって、排斥するようなまねはしない。》

 党内議論で、反対派が多かったにも関わらず、岸田から言明された法案を、古屋、稲田、新藤で一方的に押し付けたことを忘れちゃったのかニャ?

 

 まぁこの調子で、この衆議院議員の言うことはまったく信用ができない。先祖代々「保守」を売り物にしてきたようだが、ついに四代目で化けの皮が剝がれてきた。安倍晋三さんと同期で、安倍さんの大学の2つ先輩になる。

 かたや歴代最長の総理大臣で、しっかりとした実績を国内でも国際的にも残してきた。もう一方は防災相どまりで、なにをやったのかも定かではない。ここでも能力の差がうかがえるが、なにしろ言動のいい加減さ、実行力のなさでは世襲ボンクラの中でも群を抜いている。

 この程度の人物が、保守を名のり、政権与党の長老として幅を利かせているから、日本の政治は老朽化のしっぱなしだわさ。

 政治家は、家業ではない。しかし安倍さんのような人財もときには現れる。でもね、大方は坊ちゃん嬢ちゃんで世間を知らず、国民を上からしか見ないモノの悪いのばかりなりけり。

 この坊ちゃんも71歳になっちまったので、今更言っても詮方ないが、心に確固たる支柱を立てろ。大波が来ても志を揺るがすな。