政権交代成る その1

 平成の市民革命がついに成った。時代は大きく変動していくだろう。
 午前4時40分に届いた朝刊で確定数を見ると、自公で140議席を確保しているではないか。もっと崩れると思ったが、よく踏みとどまった。この程度は自民系が押さえておかないと健全ではないと思う。今回の結果は日本人が健全な感覚を持った国民であるということを立証した素晴らしい選挙だった。

 さて、個々の状況を見ていきたい。ワシャが以前から言っていた「老害」「世襲」「バカ」の排除はある程度進んだようだ。
 まず「老害」である。あと1年で議員歴50年の海部爺さん(78)に引導を渡した愛知9区の選挙民の皆さんはまことに賢明だった。海部さん、あれほどよぼよぼになって国会でなにがしたかったのだろう。単に50年勤続で表彰されたかっただけなんでしょうね。愛知12区の杉浦正健氏(75)も落選した。この人、法務大臣に就きながら、信条か何だか知らないが死刑執行調書に一切サインをしなかったという怠け者だった。落選して正解である。山梨2区の堀内光雄氏(79)、群馬1区の尾身幸次氏(76)、大阪18区の中山太郎氏(85)、静岡3区の柳沢伯夫氏(74)、国民新党綿貫民輔氏(82)など老人たちが落選している。もう、充分に働いていただいた。あとは余生を悠々自適にお過ごしいただきたい。
 次に「世襲」を見てみよう。愛知6区の丹羽秀樹氏(3世)は「バカ」でもあるのだがこの4年間の存在感のなさは落選に値する。岡山4区の橋本岳氏(3世)の下手なヤジを聞かなくてすむかと思うとホッとしますぞ。岐阜県世襲の5枚看板だった。このうちの何枚が崩れるか注目していたのだが、3区の武藤容治氏のみの落選で、1区の野田聖子氏、5区の古屋圭司氏は比例で復活を果たしている。ううむ、岐阜の保守地盤恐るべし。
(下に続く)