秋茄子は嫁に食わすな

 このところ阿呆の話ばかりが続いたので、今日は格調高くいきたい(笑)。

 9月9日である。朝日新聞1面右肩の日付・曜日の下に小さな字で「重陽(ちょうよう)」とあった。あ、今日は「重陽節句」だったか。

 五節句の最後が9月9日(旧暦)で、9という奇数(陽)が重なるんで「重なる陽数」で「重陽」というめでたい日。季節的に言えば、本来は10月の半ばあたりになって「菊の節句」になるんだけど太陽暦だとちょっと季節感がない。

 ちなみに五節句は1月7日(人日)、3月3日(上巳)、5月5日(端午)、7月7日(七夕)、9月9日(重陽)となる。また、五節句の植物というのもあって、順に「七草」「桃」「菖蒲」「笹」「菊」となっている。

重陽」以外の4つは、今でも馴染みがあるけれど、「重陽」だけはなんとなく縁遠くなっている気がしませんか?でもね、「長崎くんち

https://nagasaki-kunchi.com/

も「唐津おくんち

https://www.youtube.com/watch?v=E3y7Qgubl9s

も9月9日(くがつくんち)からきているのはけっこう有名ですよね。

 新暦になって、かなり季節感が薄れてしまったので、だから旧暦で実施しているところが多い。

 それでもワシャ的には9月9日という並びを寿ぎ、昔の人はこの日に茄子を食って厄を払ったというから、今日の夕餉には茄子料理を一品並べることにしようっと。

 実際にはもう少し後なのだろうが、茄子がもっともうまい季節になる。だから意地の悪い姑は「美味い秋茄子は嫁になんぞ食わすな」と言ったとか、言わなかったとか。