6月27日にプリゴジン氏のことを書いた。これね。
https://warusyawa.hateblo.jp/entry/2023/06/27/094843
《おそらくプーチンロシヤはプリゴジンを許さない。早ければ近日中、遅くとも何年かのうちに不自然な死を遂げるだろう。》
あれから2カ月でやはり殺された。
《プリゴジン氏の死亡は確定的 搭乗機墜落、ミサイル発射の痕跡と報道》
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e41aebe0d31a4ff10cb047c56076e024cc9bf9d
プーチン、判りやすい男だ。しかしこういったことを予定どおりやってのける体制というのは実にいかがわしい。
いかがわしいと言えば、これもなんだか胡散臭い。今朝の朝日新聞地方版。
《デマで朝鮮人虐殺 背景は?》
記事を引きたかったが、検索しても見当たらなかった。
内容を搔い摘むと、関東大震災100年にあたって、
《あいち・平和のための戦争展》
の一環で、朝鮮人牧師を招いて名古屋市内で講演会を開いたというもの。この牧師は、震災直後に佐相玉健寄居町で虐殺されたと伝わる(?)青年のことに着目し、その経緯を語ったんだそうな。その講演を聞いたわけではないので詳細は分からないが、記事の冒頭に《「朝鮮人が暴動を起こしている」といったデマを信じた人々により、朝鮮人が虐殺された。》とある。
この牧師が着目した朝鮮人の青年も《震災直後に最寄りの警察署に身を寄せたが、デマを信じた自警団によって殺害されたと伝わる。》と書いている。
若干繰り返しになるけれど、この記事を読むと、寄居町の自警団が「朝鮮人が暴動を起こしている」とのデマを信じて当該朝鮮人を殺害したということなんですね。
でもね、ネットで寄居町の震度を確認してみると、埼玉県の山沿いということもあって震度5程度のことなんですよ。そうすると家屋はだいたい倒れない。インフラについても大正時代の埼玉県の奥の方だから、そもそも整備されておらず、その被害も限定的だったと考えられる。やはり被害が酷かったのは、密集市街地の東京、震源に近い神奈川の方だった。
とすると、寄居町の自警団に都下とか神奈川県の自警団のような切迫した状況があったとは思えない。
さらに記事を引く。牧師は「当時、政府が戒厳令を発動すると、風説を事実だと信じた人々が朝鮮人狩りに出た。彼らは愛国的な行為だと認識していたと思う」と言っている。本当にこう発言しているかは解らない。だって、朝日新聞の記者が間に入っているからね。
でも、これを読み解くと「戒厳令発動」を「朝鮮人狩り」の直接的なトリガーと位置付けており、殺害した自警団については「愛国的」と好意的に捉えている。これで日本人市民を味方につけつつ、朝鮮人虐殺の責任を日本国政府に直結しているのではないか。賠償金かお詫びのお金かは知らないけれど、払うのは政府だからね。
《偏見の対象となる存在と距離を置こうとしたり、排除しようとしたりする。この分断と排除が嫌悪感を生み、集団化すると憎悪として爆発し、憎悪犯罪(ヘイトクライム)が起こる。》
おいおい、東日本大震災の状況を見れば、日本人がいかに整然と大災害に向き合って、外国人とも手を取り合ってあの苦難を乗り越えたのを知らないのか?
わざわざ100年も前の、それも田舎で起きた詳細不明の事件を持ってきて、日本人に説教しているんじゃないぞ。
「社会的弱者の痛みに共感する姿勢が必要だ」などということは、日本ではなく、支那やロシヤ、中東、アフリカ、中南米、おたくの母国へ行って説教垂れなさいよ。
この講演会の主催者が誰なのかは記事からは読み取れない。《あいち・平和のための戦争展》の一環ということだが、このサイトを見ても、その正体がよく分からないんですね。ざっと見る限り「9条教」の信者のあつまりのようでゲス。
朝日新聞も8月12日の講演会の記事を2週間近く経ってから載せているのもなんだか作為的でいかがわしいな。