8月9日なので

 百田尚樹さんの広島講演があった。
百田尚樹氏広島講演 「過ちは繰り返しませぬから」に違和感覚えるかどうかが「自虐史観から脱却できているかのリトマス試験紙」》
http://www.sankei.com/west/news/170808/wst1708080012-n1.html
 百田さんに言われるまでもなく、アメリカが日本各地の住宅地を焼き払った空襲は、原爆だろうが焼夷弾だろうが、その行為は明確な戦争犯罪であり、虐殺以外のなにものでもない。広島や長崎ばかりではなく、日本全土を400回以上も焼き払ったのである。無辜の民、それこそ赤子から老いた者までが焼き殺された。これが「日本人に非があったせい」などと考える奴らは日本人であるわけがない。
 戦争を起こしたことに「非」であるとしても、戦争なんて一国が勝手に起こしうるものではないし、日本が真珠湾攻撃をしたから太平洋戦争が始まりましたとさ……なんて単純なものではないのだ。真珠湾に至るまでの、諸々の状況をまったく踏まえない歴史知らずにしか「過ちは繰り返しませぬから」などという寝言は言えない。百田さんの言うとおりだ。
 この記事の最後の一言がいい。
《言葉のみに頼る「平和」がいかに無力か》
 これに対し田嶋陽子の決めゼリフ「話し合えばわかるのよ〜」は左傾の人に共通する考え方である。しかし田嶋氏、そう主張しながら、どんな番組に出ても他の人と話し合ったことがない。独断、決めつけ、責任転嫁、ときには張り手という暴力をともなって喚いているだけだ。スターリン毛沢東もこの手をよく使った。まぁこの傾向がおおむねその流派のタイプなんだけれども。

《言葉のみに頼る「平和」がいかに無力か》

 日本が、広島、長崎に次ぐ人類三度目の被爆国にならないことを心より祈りたい。