久しぶりの田原氏

田原総一朗氏が一喝「一番悪いのは終身雇用だ。サラリーマンは正論が全く言えない」》

https://news.yahoo.co.jp/articles/a32640854cd6aaacfda705374fab2fcef8c754c0

 冒頭を引く。

《ジャーナリストの田原総一朗氏が3日、都内で行われた映画『テレビ、沈黙。放送不可能。II』(8月19日公開)完成披露イベントに出席した。当日は立憲民主党小西洋之議員、ジャーナリストの金平茂紀東京新聞の望月衣塑子記者も登壇し、同作をアピールした。》

 す、すごい。立憲のコニタンに、望月ウソ子記者が噛んでいるんだね。これで福島瑞穂タンが加われば暗刻(アンコ)になったのにね(笑)。

 ここで、コニタンが言いたい放題だ。

「今日この日があるのは、テレビの報道の自由が守られているのは、私に文書を提供してくださった本物の国家公務員の方がいたからですね。普通だと出ない文書ですね(中略)ジャーナリストはジャーナリスト、官僚は官僚、政治家は政治家。それぞれ守り抜かなければならない生き様があると思うんですけど、その生き様を果たしてくださった方がいるから、本日、この日があると思うんです」

 コニタンが言っているのは、3月参院予算委員会で、総務大臣だった当時の高市早苗氏を貶めるために、どこやらからひねり出してきた文書を掲げて攻め立てていたことがあったでしょ。ざっとこんなやり取りでした。

 

小西「貴女が悪いことをしたとする公文書がある。ここに書かれてあることが、もし本当だとしたら議員辞職するか」

高市「結構だ」

 

 コニタンが示した公文書は、その内容についてかなり疑義のあるものだった。まぁ疑義があろうがなかろうが、公文書を無断で持ち出すこと自体が国家機密の漏洩にあたり、「私に文書を提供してくださった本物の国家公務員」は犯罪者であって、コニタンのやった「公文書の無断持ち出し」のそそのかしは議員辞職に値するくらいのことなのである。さらに、憲法審査会のメンバーに対して「サル発言」をして、勝手に自爆してしまうというトンデモ議員。人には辞任を求めるが、自分のこととなると地下に潜ってほとぼりが冷めるのを待つ。そういう卑怯な人でした。

 

 田原総一朗氏、そんなのを並べて大丈夫かいな。最近は「朝生」の司会もなんだかボケているし、あまりテレビではお見掛けしなくなったし。こんなところで、こんな色合いの人とつるんでいたんだね。

 会見で、田原氏は「よく小西さん、立ち上がる気持ちになったね」とねぎらったそうだが、ホント、よく立ち上がってこれたね。ほとぼりが冷めたと思ったのかニャ?すごい面の皮をお持ちなんですね(笑)。

 しかし、少なくとも田原氏もジャーナリストを名乗るなら、褒め上げる前に、「あれはまずかった」と指摘をするべきだったのでは。そのあたりのジャーナリストの矜持が見えなくなった。最初からなかったか。

《さらに田原氏は、「なんで皆、声を上げないの? 保身なんかどうでもいい。一番悪いのは終身雇用だ。サラリーマンは正論が全く言えない。言ったら左遷だからね」と持論を展開していた。》

 皆、声を上げているよ。左遷されても正論を突き付ける人たちはたくさんいる。「一番悪いのは終身雇用だ」って、あなた、いつの時代の話をしているの?今、終身雇用という形態は見直され始めている。

 もう、がなっていれば済んでいた時代は遠くなった。経験や思い出ばかりで論評できる時代は終わったのだ。きっちりとした取材、明確なエビデンスに立脚して、具体的な評論をする、そんな優秀なジャーナリスト、評論家は、どんどんと増えてきている。

 そんな時代に逆行して、感覚だけで物申す連中を集めて、楽しい老後をお過ごしのようで、ご長寿お祝い申し上げます。