№2の罪科

《元社員「まるで刑務所」 朝礼で経営計画書読み上げ ビッグモーター》

https://news.yahoo.co.jp/articles/52567f507675d203bcef5e2de959cc459e81a09d

 先日の読書会、ビッグモーターの話題の時に、メンバーから「ワシャさんなら、速攻でクビだよね」と言われた。「なんで?」と問うと、「生意気だから」って。おいおい、それでワシャは凸凹商事の副社長に左遷されたのかいな(笑)。

 そんなことはどうでもいい。ビッグモーターのことである。

 組織は能力のないナンバー2が、虎の威を借りて暗躍をはじめると、歪になりはじめる。ビッグモーターはまさに典型的で、創業者の父親が謝罪会見をやっているのに、父親を守るべき息子はついに顔を見せなかった。逃げたんだね。卑怯者と言っていい。

 謝罪会見にこなかった副社長が部下に宛てたメールの写真が、上記のニュースに添付されていたので、読んだけれども、その内容が凄かった。

 ビッグモーターでは「保険選手権大会」なるものが各店長に課せられていて、自動車修理などにどれだけの保険を使ったかがランキングされ、保険利用が大幅に上回った店長は賞金として12万円、大幅に下回った店長は10万円の罰金を課せられる。これを全店長で実施し、賞金・罰金はトントンにするから会社側からの出費はゼロになって、店長同士は激烈な競争に駆り立てられるという仕組み。

 保険適用を競わされたら、そりゃ客の車に傷を付けてでも、保険適用額を増やしていこうと考えますわなぁ。これを「まったくあずかり知らぬ」と言い切った兼重社長(当時)は、厚顔無恥で、このようなノルマで店長たちを縛った副社長は、そもそも経営者ですらない。この親にしてこの子あり。彼らをリーダーとして仰がなければならなかった従業員は悲劇と言っていい。

 この、保険適用額を競わされる「保険選手権大会」に疑問を持った店長から副社長にメールで相談がいったのだろう。それに対する副社長のメールが終わっている。そのどうしようもないメールは以下。

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保険選手権大会の罰金が耐えられない??

何で、罰金を払うのか?

払わなければいいじゃないか?

罰金を払うということは、店長としての仕事をしてないということだ!

保険選手権の優秀者の顔ぶれを見ると、上位を占めているのはいつも同じメンバーです。

選手権は、店の規模に関係なく一人当たりの増収額で勝負することになっています。

この増収額の基準も、過去に、「一人当たりの月額増収額は、どれ位ならコンスタントにあげられるかと、全店長に質問したところ、・・・・・・基準にスタートしました。

要は、一人当たり25万円増収させれば罰金はゼロです。

いつも言っているように、営業が勝手にやった結果が、店の成績だと店長の価値は一切無い!

同じ土俵で戦って、こんなに差が出るのは、店長能力の差の何物でもありません!

マーケットにはライバルとお客様しかいません。

多くのお客様の支持を得、ライバルに打ち勝って、会社を存続発展させ、社員のっ生活を安定向上されるには、強いリーダーが・・・・・・。

毎月、罰金を払い続けて、店長として、リーダーとして、男として恥ずかしく、悔しくないか!

 各店長は、リーダーとして保険獲得の趣旨、意義を全メンバーによく理解させ、戦いに勝つにはどうすればいいのか!よく・・・・・・。

そして、自分でやり方が分からなければ、立派にやっている店長に教えを乞うて、何としても、店長として価値ある結果を出し・・・・・・。

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「・・・・・・」のところは、メールの写真からは読み取れなかったところ。でも、だいたいの内容は類推できますよね。

 まぁ30代の世間を知らない盆暗若造がわめきそうなことだね。

「罰金を払うということは、店長としての仕事をしてないということだ!」

 まじに言っているとしたら、副社長は詐欺グループの首魁と何ら変わらない。

「毎月、罰金を払い続けて、店長として、リーダーとして、男として恥ずかしく、悔しくないか!」

 それを言うオマエが恥ずかしいわい。

「自分でやり方が分からなければ、立派にやっている店長に教えを乞う」

 立派に詐欺に加担している店長に倣えってか?

 

 木原誠二官房副長官の件が、ほぼ詰まってきた状態なので、次からの週刊誌ネタは、この副社長の悪行というか、罪科を問う話になっていくのではないか。