負けてたまるか

《30歳の部下が自殺…パワハラ認定の市役所女性係長が停職6か月 “1人だけ会話しない”等の扱い》

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190726-00023547-tokaiv-soci

 死者に鞭打つのはいかがなものか……とも思うが、しかし、ここで言っておかないと、また「そんなこと」で自殺を図る輩が現われるかもしれないからね。

 いいかい、女性係長が46歳で、総務部情報システム課勤務である。小牧市の状況は分からないけれども、現在、役所で情報システム部門というのは花形の職場ではない。どちらかというと縁の下の部署と言っていい。でもね、上昇志向の強い女性職員というのは、どこの自治体にもいて、だいたいそういう傾向の人は、自己評価が高い。そして上には媚びるが下には厳しい。自分のことを「唯一」と思い込んでいるが、広く世間に目を向けると、そういった人物の類型は良く見かける。よくある嫌な上司の上位に入ってくる一般種と言っていい。

 ワシャの知っている公務員に「アキヤッコ」と呼ばれていた女性係長がいた。本名が昭子とか昭代などだったんでしょうね。そこに芸者などによくつける「ヤッコ」を付したあだ名だった。あだ名の字面からすると、とても好意的な響きは感じられない。漏れ聞くところに寄れば、上司に誘われればどんな宴席にも参加したそうだ。ただ面体はというと、けして美形という面体ではなく、どちらかというと東野英二郎さん似と言われている。なにしろ上の人と飲むのが大好きで、某市の飲み屋街で「アキヤッコ」を知らない飲み助はいなかったと言う。

 これがまた部下を虐めた。不器用な部下は大嫌いと言って憚らず、要領の悪い部下には徹底的に罵声を浴びせ倒し、上司にはあることないこと悪口を垂れ流した。

 小牧の係長、この「アキヤッコ」の類型ではあるが、まだまだ小物だ。《部下の当時30歳の男性職員に対し、一人だけ意図的に会話をしないなど差別的な扱いをしていました。》なんて、屁でもないじゃん。口をきかないということは命令もされないということで、別段、指示命令は先輩職員からでもいいし、課長から直接もらえば事足りる。かえって、直接上司と口をきかないなら気楽でありがてえくらいだ。

 ワシャの知り合いに、係長と仲の悪かった男がいて、そいつは自分のほうから係長と口をきかない選択をした。ある日、隣席の係長が消しゴムを落したのを見た。口をききたくない彼は隣席の係長に「消しゴム落ちましたよ」とメールをしたそうな。そんな剛の者もいる。

 ワシャなんかチンケな話だが、直属の副社長に「ワルシャワは副社長室に出入り禁止!」と怒鳴られたことがある。それ以来、直属にも関わらず5年間も直接の命令や指示について一言も口をきいてもらえなかった。おかげで楽しい仕事ができ、かなり大きな事業を大胆にやることができた。

ただし、細かいイジメは陰湿に受け続けた。存在そのものを無視する。軽輩として扱う。左遷をする。部長席次を格下に落とす。ワシャが社長報告に行くと、社長の横でずっと首を横に振り続ける。陰でワシャを「バカ」呼ばわりする(これは事実なので不問に付そう/笑)、ワシャばかりかワシャの仲間を選んで左遷してくれたり……。

「口をきいてくれない」くらいで自殺していたら、ワシャは何回三途の川を渡ったことであろう。

 何が言いたいかというと、定型的などこにでもいる勘違い係長に「口をきいてくれない」程度で大切な命を失うなってこと。自分の命を絶つくらいなら、その係長の高慢ちきな横っ面をひっぱたいて、退職届を突き付けるほうが千倍も正しい。ううむ、暴力はいけないか。とくに嫌な女でも、女を叩くというのはワシャの美学に反する。だったら、百田尚樹の『夏の騎士』に出てくる壬生紀子に悪口の極意を聴いて、悪口雑言を食らわせてやれ。ただしその場合も退職届を出す必要がある。そうすれば一万倍正解である。

 根性を据えろよ。つまらぬ上司になんか負けるな。