名宰相安倍晋三さんの一周忌。生前の安倍さんのご活躍に心よりお礼申し上げます。
さて、昨日の続き。
ジャーナリストの門田隆将さんの講演会を終えて、今度は近くの図書館で行う「映画会」に参加するため流星号を走らせる。その図書館建設時のトップが映画好きの職員だったらしく(笑)、図書館の中にシアターをつくっておいてくれた。10人も入れば満員になるミニシアターだが、完全な暗室になり、プロジェクターを使ってスクリーンに大きく映し出すと、かなりの迫力である。自宅のテレビではこうはいかない。
今回は、4人のメンバーで「東京物語」を鑑賞した。名作の多い小津安二郎監督作品の中でも珠玉の一作であり、キネマ旬報社の『日本映画オールベストテンタイム』で第1位に輝いている。つまり日本映画の最高峰の作品ということになる。ちなみに第2位は「七人の侍」(黒澤明)、第3位は「浮雲」(成瀬巳喜男)と続く。
小津作品の様式美、脚本の巧みさ、見事なカット割りは日本映画のみならず、世界の映画人からも高い評価を受けている。2012年、世界の映画監督が投票した「史上最高の映画」に「東京物語」が選ばれていることからも、小津監督、小津作品のクオリティーの高さが証明されよう。
それをミニシアターで2時間たっぷりと堪能しました。「東京物語」は初めてというメンバーもいるし、何十回観たか判らないというワシャもいたりして、鑑賞する側は凸凹なんだけど、観終わって同様に感動していることに、感動する映画会だった。
ワシャの場合、後半に義理の父親(笠智衆)と紀子(原節子)が亡くなった次男(紀子の夫)の思い出話のシーンで、紀子が「私、ずるいんです」という名セリフを言った時である。どっと涙があふれてしまった。
映画会のあと、反省会もきっちりとやったのでした。