30年前のデジャ・ビュ

 平成21年9月、自民党が崩壊し、民主党社民党国民新党の三党による連立政権ができた。首班は、なななんと鳩山由紀夫氏だった。今、振り返れば「悪い冗談だろう」と思うけれど、まじめに鳩山内閣が発足し、国民も「腐りきった自民党よりはいいだろう」と期待を持っての選択だった。

 しかし民主党はみごとに国民の期待を裏切って、3年3か月で日本をボロボロにしてしまった。

 ここで登場したのが、再登板の安倍首相だった。彼は第一次政権の失敗を踏まえて、善き政治に心がけた。足掛け7年、第二次安倍政権が継続したのがなによりの証拠であろう。そして後継の菅氏、岸田氏に政権をまかせ、安倍さんは自民党の改革に着手し始めた矢先に、危痴害のテロに遭ってお亡くなりになられた。安倍さんを失ったことで自民党は自浄能力を失った。残っているのは利権に群がる老いぼれどもと、テメエの選挙に汲々としている無能な若手ばかりなり。

 もちろん安倍さんの遺志を継ぐ有能な議員も少数いるんだけれど、老害ジジイどもの津波のような権力闘争に翻弄されている。

 手のひら返しを平然とやる古屋議員などが大手を振って歩く永田町の時計は30年ほど逆戻りしてしまったようだ。

 平成4年、東京大学卒しか評価しなかった最小・・・間違えた、宰相の宮沢喜一55年体制を破壊して、自民党が野に下ることとなる。そこから2度、野党を経験して、少しは学習したのかと思いきや、小泉純一郎とは安倍晋三という強烈な総裁がでると、幾分まともになるのだが、そういったトップが消えると、たちまち元の木阿弥で、利権、老害、的外れな政策が横行し、国民を危険な淵まで誘導してしまう。

 岸田首相には少しばかりの期待をしたのだが、LGBT法案で見事にがっかりさせられた。

 こんな連中に政権を担当させていては、この国はもたない。自民党、田舎の役場なら多少役に立つかもしれないが、一国を治めるにはあまりにも不甲斐なさすぎる。ここは、モノのいい人材が立ち上がり、自民党を割るというのも好手だと思う。LGBT法案で、党議拘束に反してでも反対票を投じ、何十人かが固まって別の党を立てることもありではないか。

 モノの悪すぎる自民党を、もう一度、政権の座から引きずり下ろし、野(や)に下し反省させなければ、日本の先行きは危ない。支那は喜ぶと思うけど(泣)。