今日は短めに。今朝の「天声人語」。ネットの「天声人語」のお題は《憲法24条に込めた願い》となっている。
まず条文を一応載せておきますが、面倒くさいのですっ飛ばしてくだされ。
第二十四条
1. 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
2. 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
今朝の「天声人語」の冒頭である。
《「日本には女性が男性と同じ権利をもつ土壌はない、この条項は日本には適さない」。1946年3月、GHQと行った憲法草案の協議で日本政府は「男女同権」に異議を唱えた》
異議を唱えても、GHQが主導する協議では妥協も必要だった。活かすべき重要な条文を残すために、第二十四条はそのままスルーした・・・というようなことが書いてある。
「天声人語」の誘導としては「日本国憲法策定には日本政府も深く関わっていた」ということを暗ににおわせ、「日本国憲法はGHQの押しつけではない」と主張したいのだ。
もちろんワシャも日本政府の関与はあったと思う。しかしその策定のために費やされた時間があまりにも短く、日本政府のチェックがどこまで及んだかははなはだ疑問である。第二十四条についても「男女同権」について異議を唱えたものの、日本政府としては「第一章 天皇」の条項に力点を置かざるを得ず、他の条項はGHQ側の主張を認める結果となった。
「天声人語」は5分の4を費やして、第二十四条策定に関わった女性担当者ベアテ・シロタ・ゴードンについて書いている。彼女は、日本の農村での女子の身売り話に同情して第二十四条に「男女同権」を入れこんだと讃えている。
そうかなぁ(笑)、このオバサン、憲法の起草にあたり参考にしたのが「ソビエト社会主義共和国連邦憲法」だったというから、ううむ、かなりやっつけ仕事ではなかったかな?
「天声人語」の文末を引く。
《きょうは憲法記念日。家制度は消え、「以後」の76年で夫婦は平等になった、はずだ。だが、実態はどうか。家族の形が多様化するいま、ベアテが築いた「平等」の土台をどう生かすかが問われている。》
なにを言いたいのかニャ。《平等になった、はずだ。》というところの「、」には何の意味を持たせたかったのだろう?「なった」のか、「なってないのか」、はっきりしろってえの。
そこに続く《だが、実態はどうか》って、「はっきり」してねえのに、その実態を問うのはおかしいだろう。
さらに《ベアテが築いた「平等」の土台》って、「ソビエト社会主義共和国連邦憲法」からの引用だよね。これって「スターリン憲法」って呼ばれているやつじゃないの?
そんなものから引っ張ってきたものを土台にして生かしていくって、大丈夫か、朝日新聞。