14年はカッコイイ

今朝の朝日新聞1面。

トヨタ 豊田社長交代 会長就任へ 53歳佐藤氏が昇格》

 朝日はケチなので、こっちを載せておきます。

トヨタ社長に53歳の佐藤恒治氏 豊田章男氏「平穏な年はなかった」》

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6451846

 う~む、さすが豊田章男社長だ。引き際が鮮やかだね。トヨタ自動車のトップとして14年を務めた。もっと長期を目指してもなんら支障はないんだが、若き後継者を立てて身を引いてしまう。

 どこかの首長ではないが、20年もの長期にわたり居続けても、後継者をひとりもつくりだせなかった。それは自らの能力を無意味に高評価しているがゆえであり、できれば6期、7期とさらなる高み(笑)を目指していたからに他ならない。4期16年の間に、優秀な後継を育てておいて、さっさとその人に仕事を委ね、自らは別の視点から行政を支援していく・・・そういった潔さを持たないと格好いいトップにはなれないねぇ。

 大トヨタと小さな自治体という組織の大小ではなく、組織というものはある種の生き物であり、それが健全に発展していくためには、トップの深い思考力が必要だ。

 辞めていくものを責めない、そういう美徳もあろうが、きっちりと何をしなかったかを検証しておくのも、今後の教訓になるのではないか。

 そういったフンギリの悪さが目立つ中、今回のトヨタの社長人事には、感心するばかりである。

 

 今日は「どっちもどっち」という題で話を立てようと思っていたんだけど、朝日新聞で上記のニュースを見た途端に吹っ飛んでしまったわい。あまりに小さい、みみっちい件だったんでね。

 でも、ちょいと触れておきます。

 愛知県知事選挙で、現愛知県知事の大村氏が春日井市で個人演説会を実施した。その時に「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由展」に反対したグループのメンバーが会場入りして、最前列近くで抗議発言をした。これに驚いた大村氏は、周辺を屈強なSP(かな?)数名で警護し、会場の入口でも怪しい人物については手荷物検査もするように指示が出たという。  まぁこの話は、選挙が終わってからゆっくりと語ることにする。