今日は何の日?

 ワシャの仕事に絡むことを書きたいのだが、ちょっと生々しすぎるのでもう少し時間をおいてからにしよう・・・というより書く気力が湧かない。

 差し障りのないところで、歳時記からひろっておくことにする。 「文化財防火デー」が今日だった。これは昭和24年1月26日の朝、法隆寺金堂の内陣(本堂)から出火し壁画を焼失してしまったことをきっかけにして文化財保護法が制定されたことによる。

 ワシャは若い頃に文化財に関わる仕事をしていたこともあって、この日はけっこう忙しかった。どこの自治体でも・・・というか、意識の高い自治体では、この日に文化財防火訓練を実施している。そういう訓練に参加したことも何度かあったなぁ。

 そうそう、「どうする家康」がらみの話なんだけど、三河一向一揆の拠点となった三河三ケ寺のひとつ上宮寺という真宗系のお寺が矢作川の西岸にあるんですね。そこには家康にまつわる文化財などもろもろあったんだけど、昭和63年に本堂、庫裏が全焼した。この時に多くの文化財が焼かれ、水をくぐって、失われてしまったのだ。もちろん古式ゆかしい建物もなくなってしまった。

 それでもいくつかの仏像、仏具、経典、文献などが焼け残って、それらを拝見する機会に恵まれたのだが、いやはやなんとも残念だった記憶がある。文化財は木造や紙であることが多いし、金属にしても業火の中ではひとたまりもないからね。

 文化財の防火ということがいかに大切か、文化財を後世に残していくことの難しさをひしひしと感じたものである。  自分の近況も含め、「グローバル全体主義」、「ダボス会議の偽善」、「断片化された世界」などを書こうとも思ったが気力が・・・。