仕事が楽しくて仕方のない人

 仕事が佳境に入っている。インフルエンザや風邪も流行っていて、部下が一人休み二人休み。
 幻冬舎代表の見城徹氏の著作『憂鬱でなければ仕事じゃない』ではないけれど、なかなか朗らかに仕事をしている場合ではない。
 今朝の朝日新聞の社会面に大村愛知県知事の笑顔でガッツポーズの写真が載っている。……楽しそうにお仕事をやられていいでヤンスね。
 しかし、愛知県知事がアメリカ大統領の就任式に参加して、愛知県民になんのメリットがあるのだろう。どこかの州知事や日本大使に会ったということだけれども、就任式の大群衆の中でカッパを着て待っているというのは、トランプ氏に会うわけでもないし、それは物見遊山だよね。
 大村知事、今年度だけで6回にわたり10か国を海外視察した。延べ日数にすると44日である。これは多い。愛知県国際課によれば「知事が行くほうが相手へのインパクトは強い」とのことだが、それにしても1年の内に1ヶ月半も海外を飛び回っているのだ。外務大臣じゃないんだから。航空機代やホテル代を節約しているようだが、少しはしゃぎ過ぎではないのだろうか。
「私が行かなければ向こうのトップは出てこない。きちんとやっているのでご理解を」と大村知事は胸を張ったそうだが、たとえトップが出てきたとして、時候の挨拶、ご機嫌伺い以外の効能があるとはとても思えない。大企業のトップ、例えばソフトバンクの孫さんは、トランプ大統領とさしで話をしている。地方自治体の首長あたりが、長期に海外を飛び回る必然性を感じない。地元にいないということは足元をなおざりにしていると思われても仕方がない。

 そういえば前都知事の舛添氏も海外渡航が好きだったなぁ。