今朝の朝日新聞。1面右側に押し記事の見出しが並んでいるんだけど、そこに「司馬遼太郎 好きな作品は?」とあった。「司馬遼太郎」とあれば食いつきますわなぁ。
さっそく記事を探して読みましたぞ。
ふむふむ、司馬遼太郎記念財団が司馬遼太郎の人気作品のアンケート結果を発表したんですね。回答があったのは10~94歳の1567人で、男性が71.4%、40代以上が84%という司馬さんらしい結果となった。
人気作は「坂の上の雲」(21.8%)、これは鉄板でしょうね。2位が「竜馬がゆく」(15.7%)。3位が「燃えよ剣」(10.9%)だった。
男性トップが「坂の上の雲」、女性トップが「燃えよ剣」で、その結果も司馬フリークから言わせてもらえば妥当なところだと思う。
4位以下は「街道をゆく」、「峠」、「花神」、「国盗り物語」、「菜の花の沖」、「関ケ原」、「世に棲む日日」となっている。
趣味や嗜好がオバサンっぽいと言われているワルシャワとしては、一押しが「燃えよ剣」なんですね。「竜馬がゆく」もいいけれど、主人公の格好良さからいって、土方歳三に軍配が上がる。そしてお雪という儚さをまとった女性の存在が大きい。風呂から素っ裸で飛び出してくるおりょうもおきゃんで格好いいけれど、ワシャ的には断然お雪であります。
ワシャ的2位は「坂の上の雲」。この物語で近代日本のありようを学んだ。
ワシャ的3位は、三河人をスコンポコンに腐した「覇王の家」ですね(笑)。
「尾張からみれば隣の三河は大半が山地で、人よりも猿のほうが多い」
「三河衆はどうにも尾張風の精神の軽快さをもつことができない」
「三河衆には毛が何本か足りぬのではないか」
「三河衆はいずれも田舎者で、千里の使者がつとまる者が、家康が見わたしたところいない」
「三河衆の噂をつくるばあいのあくの強さと空想力の大きさは、ちょっと他国に類がなかった。草深いせいなのであろう」
「築山殿(駿河衆)にせよ徳姫(尾張衆)にしろ、どちらにも共通しているのは三河と三河衆をばかにしきっているという点であった」
「遊び下手な三河者」
「三河の百姓」
「三河の百姓侍めが」
「かれらのみでかたまり、別な場所で協議し、いまやっと自分にその重大情報を明かすということじたい、三河者の信用できないところである」
「三河の田舎者」
「三河どの(家康)は吝嗇」
「西三河の山岳地帯を故郷とする家康の譜代衆」
「三河の固陋一様の一筋」
「家康自身、新しい事物や現象に頭から警戒し、ときに殻を閉ざしてしまうという点では、彼ら以上の濃厚さで三河者であった」
スコンポコンでしょ(笑)。だから面白いんですね。