少数意見の尊重

 昨日、朝日新聞の「嘘グラフ」について触れたけれども、こっちも全体から比較するとどれほどの価値があるのか判らない数である。

《山上被告刑減軽求め署名1万筆超 市民団体、検察へ提出》

https://news.yahoo.co.jp/articles/32738f379519d60c53ed1f357496fcd9dd704bab

安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告(42)の刑の減軽を求める署名活動をしている市民団体は13日、約1万1千筆の署名を甲斐行夫検事総長と伊藤伸次奈良地検検事正宛てに、郵便で提出したと発表した。》

 まずは、刑が確定していないのに「刑減軽」もなかろうに。さらに日本の歴史どころか世界史に悪影響を及ぼしたテロ犯罪者に対して「刑軽減を求める」ってどういう感覚の連中なのだろう。ワシャなんかは「刑加重」だとすら思っている(怒)。

 さらに言えば、え?たった1万1千筆?? 日本国民の12000の1ですぞ。国民の0.01%に満たない主張ってどれほどの数か?それがどれほどの説得力を持つのか、日本人は真剣に考えなければならない。

 最近、極々少数の意見が蔓延るようになってきて「市民団体」という存在にいささかの疑問を持つようになった。「市民団体」の中に「プロ市民団体」というのが混じり始めて、今ではその過半を「プロ市民団体」が占めるようになってきてるのではないか?

「少数の意見も尊重しろ」と言われる。そのとおりだと思う。少ない意見の中に光るものがあるなんてことは往々にしてある。しかしそれは40人のクラスの中で1人とか、せいぜい100人の会社での1人とかの話で、衆議院465議席の最小会派が3だから0.64%くらいまでの意見は尊重している。それに当てはめても76万人くらいの署名は集めなくっちゃねぇ。

 この反安倍集団の署名1万1千は民主主義でもまったく無視してもいいレベルと考えられる。