汚い話ですみません

 ワシャはヘンなヤツで、だらしのない人間だが、たった一つだけ心がけていることがある。「一つ」というと違うかなぁ。「方向性」と言ったほうが近いか。

 ホテルなどに宿泊して、部屋を退去する時に、ベッドやテーブル回りなど、なるべくきれいに整頓する。トイレは使用感がなくなるまで、トイレットペーパーで拭く。フォルダーのトイレットペーパーは切り揃える。しかし三角に折るまではしない。歯ブラシはマイ歯ブラシを持参しているのでそれを使い、ホテルのものはそのままにしておく。バスタブに自分の体毛が残るのも嫌で、シャワーでざっと流す。

 知らない人(清掃する人)にあまりワシャの裏側を見せたくないのである。

 これは麻生太郎元首相から教わった。あの大金持ちで大政治家でも、ホテルを退去する時に、自分の臭いを消していくのだそうな。あの麻生さんが、人知れずベッドのシーツをたたみ、トイレ掃除をしているなんて格好いいじゃあ~りませんか。

 以前からホテル退出時には、似たようなことをやってはいたが、麻生さんの話を伺ってから、念入りにやるようになった。

 韓国に行ったときのこと。ソウルの景福宮で公衆トイレに入ったんだけど、その汚さといったら想像を絶したもので、文字で表すことの得意なワシャでも無理。というか書きたくもない。用をたすのも忘れて飛び出してきた。これが朝鮮王朝の王宮だった場所にある公園の話である。

 先週、東京に行って、皇居前広場でトイレに拝借した。これが実に清潔で快適だった。ワシャは偏狭な国粋主義者ではないので、日本がすばらしく、韓国がサイテーだと言いたいわけではない。こればっかりは実際にワシャが体験したことなので仕方がないのだ。

 でね、このニュースである。

《汚され、壊され、暴言も…マナーが悪すぎてトイレ撤去 お寺の住職が苦渋の決断「数十年悩まされました》

https://news.yahoo.co.jp/articles/ec7773c5705fb18b73af4eecb5b85df0d05e66b0

 皇居を誇りにして、皇居を訪れる日本人はまだまともだが、兵庫県西宮あたりをうろつくハイカーのモラルはサイテーだということ。

 戦後、どんどんと日本人の民度が下がっている。もともと日本人は高い道徳心を持っていたが、戦後、日教組によって道徳教育が「悪」と見なされ、コミンテルンや有害左翼どもの掲げるにせの「自由」というものをすり込まれ、日本人はどんどんと変容してきた。

 まだそれでもまともな日本人はいる。ここいらあたりで踏みとどまらないと美しい国は歴史から消える。