恥を知れ、菅直人政権

 平成22年(2010)9月7日、傍若無人支那漁船が、尖閣周辺の日本の領海を侵犯するだけにおさまらず、追跡している海上保安庁の巡視船に体当たり攻撃を仕掛けてきた。むろん、海保はただちに支那人船長を逮捕した。

 そこまでの日本の対応は適切だった。しかし、時の政権が最悪だった。あの「菅直人政権」だった。よくぞ日本国民がこの内閣を許したものだと、今さらながらにして思う。総理が菅直人官房長官仙谷由人とは、まぁ恐ろしい時代でしたな。そしてその最低の時期を狙って悪いことが起きる。

 口舌の徒、仙谷官房長官支那からの圧力というか、命令に屈し、売国奴丹羽宇一郎経由 の要求を丸呑みした。

 国辱だった。これが安倍政権なら違った展開になっていただろう。しかし、今は亡き民主党政権菅直人内閣では、支那の言いなりだった。この屈辱を、評論家の石平さんは「日本の国恥記念日」として嘆いている。

 この時の支那の恫喝「漁民・漁船の無条件返還」に対して、尻尾を巻いて応じてしまったのだ。この対応が毅然としたものであれば、現在のようにほぼ毎日領海侵犯をされるようなことはなかった。しかし、ここでサラミを一枚削られて、そこからはどんどんスライスされっぱなしになっている。

 菅直人仙谷由人が毅然とした日本人であったなら、現在の東アジアの様子もずいぶん違うものになっていたであろうことは想像に難くない。いや、もしかしたらウクライナを含む国際情勢すら変っていた可能性すらある。それほど、国を司る内閣の構成は重要なことなのだ。

 石平さんは「国恥記念日」と呼称したが、ワシャはこの不出来な内閣の恥記念日だと思っている。その内閣を支えた民主党を選んだ有権者もいるから、そいつらも含めて「大恥」なことは間違いない。反対に、あの時、民主党に投票しなかった有権者も多くいるし、仙谷の媚中対応に不快感をあらわにした日本人も多かった。その人たちの行為まで民心としたくない。とはいえ国家としての全体の責任はあることは認めつつ、けれども、やはりここは菅直人仙谷由人、今は亡き民主党の「恥記念日」としておきたい。