先生と呼ばれるほどのバカでなし

《議員を「先生」と呼ばないで…大阪府議会で提案「上下関係生む」「議員の勘違い助長」 一部会派からは「他にも議論することがある中でわざわざ?」との声も》

https://news.yahoo.co.jp/articles/45111bcce3065839afd9eeb650dcdef734cccaa4

 えええ!大阪府議会ってまだこんなことをやっていたの?すんげえ遅れているじゃん。

 少なくともワシャの知っている地方議会では「先生」なんて呼称はとっくの昔にお蔵入りになった。今だと「○○議員」というのがスタンダードだと思うよ。

 あるいは地元選出の国会議員に対してだって、普通に「○○さん」と呼んでいる。せいぜい秘書が「○○先生」と言うくらいではないだろうか。

 あ、そうそう。どこぞの県議が、知事のことを「ボス」って呼んでいるのを聞いたことがある。「先生」よりも「ボス」のほうが幾分マシだが、「ボス」って七曲署の藤堂係長(石原裕次郎)のことで、後に同じ七曲署舘ひろしが「ボス」を演じていて格好いいというイメージが付きまとう呼称だ。

 裕次郎や舘さんとはあまりに違い過ぎて、鼻曲署のトド係長って言われちゃうから、普通に「知事」って呼べばいいんじゃないの(笑)。

 話が逸れた。大阪府議会の「先生」問題だった。

 府議会議長らが、府庁内で議員に対して「先生」という呼び方を使用しないことを、議会運営委員会で提案したことを受けて、自民党府議団の幹事長が、こんなことを言っている。

大阪府議会で、他にもたくさん議論しないといけない中で、こんな事をわざわざルール化して、決めようとしていることを話し合っているのが、恥ずべきことだと思う》

 この幹事長の言っていることに2つ間違いがある。まず、府議、県議などご託は並べるけれど、まともな議論などめったにしない。ましてや「たくさん」するほど仕事をしているんかいな。2点目、こんなことをルール化することが「恥ずべきだ」と言っているが、恥ずべきことを長年やってきて、かつそれをやらせるのが議員というトンデモ人種だからルール化をしなければいけないわけだ。「恥ずべきだ」と言うことを恥ずべきである。

 これって言ったかな?

 某議会で、マイクが声を拾わないので、事務局が持っていたピンマイクを付けようとした某議員がいた。しかし議場で使い始めたら古参議員から「なんでピンマイクの使用を許可した」とクレームがついて、せっかく声が良く聞こえていたのに、マイクを取り上げられて聞こえづらくなってしまった。

 日常的にハンドマイクを使用しているのに、同じ意味合いでしかないピンマイクの使用については、「某議員の前に質問をした議員たちに利用の機会がなかったので不平等である」という古参の主張で、できなくなった。

 これを議会運営委員会にかけて議論をするんだとさ。大阪府議会も、そんなどうでもいいことばかりを議論してんじゃないの(笑)。こんなつまらない話に比べれば、議員の呼称について話すことは重要なことである。未だに「先生呼称廃止」をやっていない大阪府議会のノロマさは置いておくとして。

 まあこの手の「恥ずべきだ」などという恥ずかしい発言をするのは保守系に多いよね。言っているのが自民党幹事長だから、きっと期数もそれなりに重ねた発言力のある御仁なんでしょう。

 でもこの手の面倒くさい議員が退場しないことには、風通しのいい議会は望むべくもない。

 だからといって代が進めば変わっていくかというと、それが必ずしもそうではないところが政治の世界の怖いところというかマヌケなところ。

 ものすごく面倒くさい長老が退場して、その下の中堅が長老になると、あらららら、いつの間にか面倒くさい議員になってしまうってことが往々にして起こる。これが旧態依然とした組織の病理と言ってもいいだろう。

 おもしろいね、人の世というのは。

 

 おっと、今日は、今は亡き民主党政権の「恥記念日」だった。政権の恥は、国の恥でもある。このことも書き殴りたいが、大相撲を見なければいけないので予告だけにしておきます。