脱炭素というまやかし

 ワシャは2009年の日記でも、日本の脱炭素施策の間違いを指摘している。

https://warusyawa.hateblo.jp/entry/20090915/1252964452

 だが、当時の風潮では「脱炭素」「CO2削減」は金科玉条であり、国も自治体も国民も市民も「炭素を減らすためには命もいらぬ」という印象だったなぁ。グレタ嬢ちゃんなんかも祀り上げて、環境原理主義者たちが大騒ぎをしていたものである。あの方々は元気にしておられるのだろうか(笑)。

 主義者たちが目論んでいた「メガソーラー」のいかがわしさはようやく人口に膾炙するようになった。日本の7割は山林であり、CO2を吸収する山林を伐採して斜面にソーラーパネルを敷き詰めるのが愚かなことだということが見えてきた。

 そもそも国力の根幹が電気の安定供給にあるということが理解され、原発の再稼働の動きが出てきたことも歓迎したい。

「東北大震災の福島第一原発の悲劇を忘れたか」

 と、主義者の皆さまは言うだろう。

 でもね、停止している原発にしたって、その中に核の燃料棒はそのまま存在していて、廃炉をするのには長い時間を要する。その間に地震があって、その原発がF1と同様の構造であるなら、稼働していても停止していても危険度は同じなのである。

 しかし、安全基準をクリアした原発は、そもそもF1とは違うものだし、F1の教訓は全電力会社が共有しているので同じ過ちは繰り返さない。

支那が日本侵略の際に、露助と同様に原発を狙うかもしれない」

 そうだよね、支那の理性では「原発は攻撃しない」なんていう理屈は通用しないだろう。でもね、これも地震と同様で、発電をしていようが停めていようが、支那がミサイルを撃ちこんで来れば同様の結果を招く。

 結果が同じであるなら、そのことを理由にして国民に不便を強いることはないよね。

 ワシャは石炭火力についても「積極的に稼働すべきだ」と言ってきた。日本の石炭火力が支那の石炭火力に比べてどれほど効率よく石炭を燃焼させ、CO2削減についても劇的な抑え込みをしてきたのだ。このほど日本企業がさらに最先端の石炭火力システムを開発して、海外に輸出しようとしていたのだが、環境省がそれをストップしやあがった。

 国内の電力についても原発や石炭火力を稼働しないから、この夏は節電をしなければブラックアウトが起きるんだとさ。バカか!

 そんなケチなことを言っているから、日本の電力は世界で一番高く、だから円安で国内回帰しようとする海外進出企業が二の足を踏む。あったりめーだろ、クソ高い電気で製品を造ったって、安い電気を提供している国の製品に価格競争で勝てるわけがなかろう。

 令和になってようやく「脱炭素」などという宗教から日本が脱するチャンスが訪れた。この機会を逃さずに日本の国益を守るために普通の国に脱皮していこうよ。