環境問題のまやかし

http://www.jccca.org/content/view/1040/781/
 世界の中で日本のCO2排出量はアメリカ、中国、ロシア、インドに次いで第5位で4.5%を占めている。しかし、日本より上位の国は4カ国とも京都議定書を締結しておらず、CO2の削減義務を負っていない。その4カ国だけで世界の52%を排出している。そしてそれば増えこそすれ減少に転ずることなどない。
 さて、日本が鳩山さんの言う1995年比25%を達成したとして、4.5%×25%=1.125%のCO2の削減に貢献することになる。しかし、上記の4カ国はガンガンCO2を排出するだろう。核保有国でもあるので他国からの干渉を受けることもない。
 日本の風上にいる中国は発展途上だと言い張って、電力の80%を効率の悪い石炭火力でまかなっている。技術もないくせにドッカンドッカン燃やしているので、おかげで愛知県にまで光化学スモッグが出る始末。子どもたちが校庭で自由に遊べなくなっているじゃないか。
 日本が国を傾けて1.125%のCO2削減をしたところで、汚い空気は吸わされるわ、産業は国際競争力を失って縮小していくわでいいことなど何もない。日本の地球温暖化対策など屁のツッパリにもならないことがわかっていただけますか。

 このあたりのことを環境省は真剣に考えているのだろうか。福田貧乏神のときに鳴り物入りで始まった「環境モデル都市」はどうなってしまったんだろうか。今年度の初めにも十割補助1億円のエコハウス建築事業というのがあったけど、どうなってしまったんでしょうか。やることが場当たり的で、とてもポリシーがあるようには見受けられません。
 その環境省のトップに社民党福島瑞穂が「なりた〜い」と叫んでいた。おいおい、福島瑞穂の旦那(福島は夫婦別姓主義なので入籍していない)は海渡雄一という弁護士で、あの捕鯨反対テロ組織で日本文化の破壊をもくろくグリーンピースジャパンの代理人でもあるという。こんな人物の嫁を環境省のトップに据えて大丈夫かいな。環境省グリーンピースの牙城になってしまいまっせ。
 でも、民主党はマニュフェストに「商業捕鯨の再開」を掲げている。だから、福島を環境大臣に据えるわけにはいかない。今朝の新聞では消費者担当相か少子化対策担当相あたりではないかという観測が流れている。まぁ、そんなところだろうね。
 今、日本の環境行政は混乱しつつ岐路に立たされている。申し訳ないがイデオロギーに染められた視野の狭い政治家に務まるポジションではない。今夕、閣僚人事の内示があるそうだが、鳩山さんには賢明な判断をしてほしいなぁ。