ホントは映画の話がしたかったのに~

《映画評論家の佐藤忠男さん死去、91歳…世界の優れた作品を発掘・紹介》

https://news.yahoo.co.jp/articles/15b90ed68f88357e922c39e9807945dac40f4dbb

 佐藤さんの訃報を受けて、映画のことを語ろうと思ったのだが、いかんせん出先なので、佐藤本や映画の資料がまったくありません。詮無いのう。

 

 仕方がないので、ゴミ箱から拾ってきたネタ(ホントに事務所の紙ゴミの箱に入っていたんでヤンス)で取り合えずしのいでおく。

しんぶん赤旗 日曜版」である。

 見開き2ページで《ウクライナ侵攻のロシアと発想同じ》幅36センチの大見出しでっせ。ここで防衛ジャーナリストと称する元東京新聞のオッサンが滔々と共産党の意見を述べている。

 ツッコミどころ満載なのでこういう新聞はある意味ありがたい。

 詳細に触れるのは時間の無駄なので、要点だけ突っ込んでおく。まず、「日本政府は敵がミサイルを撃つのを躊躇するほどの攻撃力を持つべきだという議論をしていることが悪い」と言っている。

 それほどの攻撃力を持ってもいいじゃん。北朝鮮のミサイルで一人の日本人も殺されてはならないのだから。

「相手(支那、ロシヤ、北朝鮮)がどの程度まで攻撃すれば躊躇してくれるのかが分からない」とも言っている。

 アホか。きっちりとケジメをつけられる報復手段を持つことで、攻撃など一切しなくても敵はミサイル発射を躊躇してくれるんだ。その疑問自体が的外れと言っていい。そしてこう続ける。

《破壊する相手は「敵基地」にとどめてはいけないということです。軍事中枢やインフラも狙えということ。(中略)この発想は、ウクライナ侵攻でロシアが今、見せていることと同じです。》

 おいおい、どこが同じじゃい。日本が、日本人を守るのに必要な「敵基地攻撃能力」、これがどんなに凄まじい効き目の武器であっても、日本人が侵略戦争に使うことはあり得ない。

 共産党はこう切り返すか(笑)。

第二次世界大戦で、日本はアジアを侵略したではないか!」

 コミンテルンに主導されたGHQの「自虐史観」をいつまで信じているのかニャ。

 大日本帝国が核を持っていたとしても、アメリカのように無辜の市民に対して使用することは絶対になかっただろう。これは日本人の矜持と言っていい。

 そもそも共産党は歴史の勉強に偏りがあり、かつ日本人のことを信用していないんですね。

 元東京新聞は言う。

《世界はこれまで日本を「攻められたときに軍事力で守る国」と見ていました。》

 おひおひ~(倒れそう)、攻められたときに軍事力で守らない国がどこにあんねん?

《安保法制と敵基地攻撃能力の保有で「攻めらていなくても、海外で米軍と一緒に攻撃する先制攻撃の国」とみるようになるでしょう。》

 アメリカは時として間違いを犯すが、それでも民主主義に支えられた国家であり、国民に支えられた軍事力である。このオッサンがまったく論の外に置いている支那には、強大な軍事力と全世界に届く核兵器を多数保有している。さらに民主主義なんて毛ほども尊重されず、人民の自由はまったくなく、情報もしっかりと独裁者に独占されている。そんな国と対峙するには、アメリカと組むしかないでしょう。

 最後の締めもおもしろい。

《台湾有事解決への道は軍事対軍事ではなく外交》

 でました~田嶋節。

「話し合えば分かり合えるのよ~」

 話し合いでウクライナのあちこちでロシヤ軍の犠牲になった子供たちを救えたか?外交交渉でウクライナの無辜の市民を守れたか?

 ウクライナは、残念ながらNATOに加盟できなかった。アメリカやイギリスとの安全保障も取り付けていなかった。その結果がこの悲劇である。

 台湾有事でも、軍事力を行使して先に手を出すのは、間違いなく独裁国家支那だ。

 そのことを理解しようとしない脳天気な元東京新聞記者は断言する。

《戦争回避のためにみんなで話し合う座布団―話し合いの大きなテーブルをつくっていく必要があります。》

 できねーから苦労しているんじゃねえか。

《敵基地攻撃能力の保有に急ぐのではなく、そういう役割こそ日本は果たすべきです。》

「べきです!」って、このオッサン、何を見て言っているのだろう。ロシヤにとってなんの脅威もない人畜無害な国、さらにそのトップがフニャチン首相という国がどんな役割が果たせると思っているんだろう。

 日露戦争の頃の勢いや軍事力があればモノ申せたかも知れない。しかし、残念ながら戦後77年、見事なまでに骨抜きにされた国家が何を言ったって核保有国が言うことを聞くものか。

 もちろん効果がなくとも外交的手段を使ってもいい。しかし併せて日本を守るための手段を構築しておくべきである。

 戦争も含めた「外交」というものは、一つをやっていれば他は止まっているというものではない。並行して幾つもの事柄が動いていて、それらが複雑に絡み合っている。そのことをまず学ぶことから始めようね、オジサン(笑)。