巨星逝く

石原慎太郎氏が死去 政界から悼む声相次ぐ》

https://news.yahoo.co.jp/articles/713b11830ffba56db4a3ef0c2c230b8afba6aeab

 石原慎太郎氏がお亡くなりになられた。保守の巨人が消えた。残る政治家たちの不甲斐ないことよ。安倍さんにはぜひ石原さんの後を継いで、憲法改正をやり遂げていただきたい。

 その憲法改正について月刊誌「WiLL」(平成30年7月号)に石原さんが寄稿されている。題して《日本よ、完全自立への道標》、副題として「憲法改正は民族の沽券」。文字数は3800程度だからごく短い文章であるが、その内容はさすが芥川賞作家の手によるもので、リズムもいいし論旨の立て方も文章のプロものであった。

 石原さんは言う。

《醜悪とも言える憲法の前文の中の助詞の間違いについて一つでも指摘できる議員が何人いることか。》

 このことについてはここに詳しいので引いておく。

https://www.jc.meisei-u.ac.jp/action/course/091.html

 さらに続ける。

《かつてシェイクスピアの全訳をものしたこともある福田恒存氏が言っていたが、憲法の前文なるものは英文和訳の答案としても落第寸前のものでしかないと。》

 訳したものとしても、これほど稚拙なものを唯々諾々と受け入れて、助詞の間違い一つ直せない、なんと情けない民族であろうか。

 石原さんは断言する。

《日本語としてはいかにもたどたどしい憲法前文に続く九条に込められたものは白人社会の依って立つ歴史の原理、つまり白人ファーストなる歴史の原理の永続保持に他ならない。》

 ソビエトコミンテルンに侵食されていたGHQが、指示から3時間で通読し了解するようにと恫喝してきた。まさに白人論理、コミンテルンの意思が色濃く反映させたルールの押しつけである。これを変えられない日本人、岸田首相をフニャチンと笑えないぞ。

 石原さんの訃報にふれて、そんなことを思い出した。ご冥福をお祈りします。