議員の身の処し方

《木下都議 謝罪の場で赤ワンピ、60万超え腕時計…逆撫でファッションにも大顰蹙》

https://news.yahoo.co.jp/articles/94975fbe1346bafcf7c5e37cf6086e76addf81a6

 まぁいろいろな方が各方面で苦言を呈しているので敢えて触れないでおこうと思ったんだけど、やっぱり言いたくなってしまうんですな(笑)。

 ワシャも凸凹商事に正規社員として勤めていた時に「謝罪の研修」といういものを受けたことがある。といっても半日程度のものだったが、それでもこの都議のような対応はしないわさ。

 まず謝罪会見といいながら「謝罪」の内容については一切触れない。無免許運転6回、さらにその状態で事故を起こしていることについては、「話せない」の一点張り。

 謝罪の仕方についても、まったくセオリーを無視して、謝罪を述べながらの頭下げなど、「おやおや」という点が随所に見受けられる。

 さらにこの記事でも言っている服装の問題だ。胸元の開いた赤いワンピースに効果で豪華な時計、指輪もいくつも着けていたよね。これはダメだ。小太りのフツーのオバサンが謝罪するなら白いブラウスにダークジャケット、腕にも指にもなにも着けてはいけない。

 そんなことは常識だと思うが、この都議、そのそもの常識がないのかもね。

 胸元の開いた赤いワンピースで謝罪できるのは、深キョンくらいのものだろう。

 都議という公職にある人間である。まずは自分を客観的に見ることのできる目を持つべきだ。それを培ってから議員に出ればいいものを、一瞬吹いた風に乗せられて当選し、それを風のせいではなく、自分の実力と勘違いしてしまう。過去に何人もの使い物にならない議員が大量生産されてきましたよね。

 この無免許都議はその中でも恥ずかしい部類に分類されるが、とはいえ兵庫の号泣県議とか、今回、静岡県議から参議院議員になった女性弄び議員とか、おそらく国政にも地方自治体にも、こんな箸にも棒にもかからないような議員は山ほどいる。

 実はまともな議員を探すのがなかなか大変なくらいだ。もちろんワシャはまともな議員を知っているし、まともな議員は真摯に真面目に仕事に取り組んでいる。ただ、その割合が少ないということだけで、政治を否定してはいけないし、そもそもクズ議員を議会に送り出しているのは、国民、有権者でもあるのだから。

 でも、そういったリスク、無駄も含めて民主主義なのかもしれない。

 

 ちなみに今朝の産経新聞のコラム「産経抄」も阿呆な都議のネタだった。とくに奇抜な展開はなかった。まぁコラムとしては「並の上」といったところか。クレージーキャッツの「スーダラ節」から起こして、阿呆都議の気楽さを笑っている。そして「スーダラ節」からその作詞家の「青島幸男」、「青島」から「都知事」と持っていって、都政の仕事を何もしなかった期待外れの都知事の言い訳を引く。

「皆さんがお選びになったんだから、半分は皆さんに責任がある」

 まさにそのとおり、政治の混乱はすなわち有権者の判断の反映でもある。有権者がバカを選べば政治が劣化するのは当たり前だろう。そして青島のセリフを受けた締めがこうだ。

《その通りであるけれど、事故を知らずに木下氏に投票した有権者は、納得がいくまい。》

 まさにここである。木下氏は事実を隠して、つまり嘘をついて当選した。議員としての矜持があるのならそっこく辞任すべきだ。