下手な考え休むに似たり

 結局夕べ家に帰りついたのは、午後10時だった。この日記は業界の人も読んでいるので、その人たちから言わせれば「まだ宵の口じゃん」ということになろう。しかし、ワシャはなにしろ「祭嫌い」なのだ。いや根はお祭り男なのだが、受動的祭が嫌いなのだ。面倒くさいヤツなんですね。

 昨日は午後からお祭り関連の会議が続いた。ワシャは凸凹社員だった頃、会議はとにか短くするということを信条としていた。会議に持ち出す案件については、事前に下準備を行っておき、要旨を簡潔にまとめ、その情報を会議に上げる。会議出席者の間で情報共有をし、2~3の質問を受け、会議体としての結論を出す。極めてシェイプアップされた会議を実施することを旨としていた。

 それがだ、昨日の会議ときたら、まったく別系統の会議だったのだが、どちらも会議と称しているだけで、まったくもって時間の浪費以外のなにものでもないシロモノだった。

 資料はまとまっておらず、議題の度に配布される。その時間の無駄なこと。資料の報告も要旨をまとめて喋るのではなく、資料をそのまま読み上げる。さらに質問は、質問の体をなしておらず、方向違いの苦情のようなものが垂れ流される。情報共有しようにも20人弱のメンバーはそれぞれがそれぞれで話をしてまとまっていない。

 枝葉末節にこだわって明後日の質問をする阿呆に引っ張られて、話題がどんどん逸れていく。それを上位者が修正しないから会議は長引くばかりなりけり。これが「烏合の衆」なんだな。

 ワシャは何の権限もない末端の理事だから、ずっと無言を貫ぬくつもりだったが、あまりにもバカらしかったので3度声を発した。発するたびに議論は終わり、次の議題に移っていった。3度以上やると目立ってしまうので、それで止めておきましたがね、ワシャに司会進行をさせれば2時間半の会議は20分で終わっただろう。偉そうなことをほざいているわけではない。議題を見ればその程度の内容なのだ。こんなものに2時間半も費やしてどうする。

 こういう下手な会議と称するものが大嫌いだ!