寛容と不寛容

横綱白鵬が休場、横綱不在に》

https://news.yahoo.co.jp/articles/30b9c92bb62baaf76c5548794c4bba935ee0a60e

 休場じゃねえだろ。さっさと引退しろや。

 なにしろ、モンゴル横綱は引き際がだらしない。これほど長期にわたってファンに土俵入りを見せられないなら、恥じて、後進に道を譲れ。故国に帰って、内モンゴル自治区の同胞のために力を尽くされよ。私財を投じられよ。

 こんなことを言うワシャは不寛容だろうか?

 

 呉智英さんの「週刊ポスト」の連載コラムをようやく読んだ。文中に「反知性主義」とか「全称命題のパラドックス」とか難しい言葉が出てきたので、ちょいとちびってしまったのじゃ。で、真剣に読んだのだが、やっぱり難しく、コラムの中で紹介されている、森本あんり『不寛容論』(新潮選書)を読まないと、ちーっと理解ができないのかなぁ?

 ということで、「e-hon」で注文しようとしたら「現在注文はできません」と表示されている。買えない。図書館で借りようと思って、検索をしてみたら「貸出中」だった。

 仕方がないので本屋さんに立ち寄ったんだけど『不寛容論』はなかった。だから悔しいので、新刊本の棚にあった陳柔縉『台湾博覧会1935 スタンプコレクション』(東京堂出版3,960円を買ってしまったのだ。

 悔しいので・・・と言ったって、衝動買いしたわけではないんですよ。いや、衝動買いなんですけど、買うにはそれなりの理由がある。

 まず、ワシャは万博小僧だったので、大阪万博以来、国を挙げての博覧会は気になってしまうのだった。1935年に、日本統治40周年を記念して開催された博覧会ってなんとなくおもしろそうではありませんか。

 でもね、それだけでは衝動買いしないんですよ。本屋さんに来る前にね、近所のフルーツパーラーを覗いてきたんだけど、台湾産のパイナップルがなくて、「支那にいじめられている台湾を支援できないじゃないか!」と憤ってきたところだった。

 だから著者が台湾の方、内容が台湾のことだったので、義捐金のつもりもあって、「理由が2つあれば本を買う」という信念のもと、買って帰ってきましたぞ。

 内容は、日本統治下の台湾博覧会の貴重なスタンプコレクションで、当時の町の様子や人々の表情などが集められていて、台湾を理解する一助になると思う。

「愛知名古屋館」というページもあって、名古屋城を模した(ちょっと貧弱な)建物の写真が微笑ましい。解説文には「愛知名古屋館」のスタンプの「愛」の字の《心の部分が、にっこり笑った目の形になっていて、なんともかわいらしい。》とある。ホントだ。台湾と愛知県は仲がよかったんだね。

 ガンバレ~台湾。パイナップルも買って応援するど~!

 台湾には寛容なんだけどね。