本を買う

 今日、仕事帰りに駅前の本屋さんに寄ってきた。評論家の呉智英さんと哲学者の加藤博子さんの共著『死と向き合う言葉』(KKベストセラーズ)が届いたと連絡が入ったので、いそいそと取りにいったのじゃ。

 うふふふふ、帯に呉さんと加藤さんの写真があって、お二人ともお元気そうなのでよかったよかった。でもね、加藤さんは先年『五感の哲学』(ベスト新書)を上梓されるとき、呉さんから「帯に顔写真を入れたら売れるよ」とアドバイスを受けたそうだが、奥床しい加藤さんは遠慮されたようだ。しかし、今回は呉さんに口説き落されたようですな(笑)。

 内容は、まだ読んでいないので感想はまた後日ということなんですが、本の装丁はセンスがいい。本自体は黒一色のつくりで、背のタイトルはグレーで入れられている。カバーの装画は「鳥獣戯画」で、表紙カバーのタイトルは黒、呉さんと加藤さんの名前は紅梅色。センスいいっス。

 今日は豊作で、『死と向き合う言葉』をカウンターで受け取る前に、新刊棚で、『司馬遼太郎の戦国』(朝日新聞社)、磯田道史『マンガでわかる災害の日本史』(池田書店)を見つけた。

 司馬さんにポスト司馬の磯田さんですぞ。即買いで決まり!その勢いで、その横にあった『辞典語辞典』(誠文堂新光社)も買ってしまった。なにしろワシャはレファレンス本好きなので、変わった辞典は見逃せないのであ~る。

 文章の都合で、ちょっと買った順番を替えた。最初に見つけたのは、『マンガでわかる災害の日本史』と『辞典語辞典』だった。それをカウンターに持っていって3冊を買った。その後、戻りしなに雑誌の新刊棚で司馬遼太郎に遭遇したのである。だから2度買い物をしたわけだ。

 1回目の支払いの時、店員さんから「5005円です。これって逆からも5005ですね」と言うではあ~りませんか。ホントだ。そこでワシャは10010円を支払った。そしたら「お釣りも5005円ですね」と笑ってくれた。その後、司馬遼太郎に気がついて買ったのだが、最初に司馬さんに気が付かなくてよかったと思ったのだった。