愛知博もうすぐ終わる

 またおとぼけ神田くんがおバカなことを言っている。22日に名古屋市で開かれた「万博開催地サミット2005 in愛知」でのことだ。
「21世紀の万博のモデルとして意義があると確信している」って、そんなところで意味なく確信するなよ。今回の博覧会の明ばかり見てはいけない。暗の部分をきっちりと分析して、なぜこれほど評判が悪かったのか、なぜこれほどお客さんに迷惑を掛けてしまったのかを検証しなければ開催した意味がない。失敗したのは仕方がない。その失敗を反省して次に活かせばいいのだ。
 例えば東京根津のアンティークショップ「EXPO」の経営者鴻池さんが6月23日の朝日新聞に批評を載せている。博覧会関係者は真摯に耳を傾けるべきだ。また作家の奥田英朗さんが週間文春に体験記を書いているが、これなんかも入場者の生の声として素直に聞くべきだろう。投書欄に載ったあまたの皆さんの声も無視をしてはいけない。企業でいえばクレームなのだから、これを処理せず終わらせてはいけない。「会期さえ過ぎてしまえば、はい、それま〜でよ」というような後ろ足で砂をかけるようなことだけはしないだろうね、中村くん。
 昨日の朝日新聞「声」の欄に、瀬戸市の65歳の方が、「入場券は買ったが入場者が急増して、行く気力もうせてしまった」と書いてある。また天白区の72歳の方は「映像や物販が多く、これといった感動は得られなかった」と言っておられる。
 う〜む、ワシャと同じ感想だ。きっと多くの良識のある人たちは概ねこんなふうな感想を抱いたのではないだろうか。
 東京駅に、「新幹線で地球博に行こう」というようなポスターが張ってあったが、新幹線で愛知博に行っても、何も見られなかったことは奥田さんのルポに詳しい。その状況は悪化している。だって、9月に入ってから地元民は、前日の夜からゲート前で並んで待っているんですぜ。遠くからわざわざお出でいただいたって、企業館のチケットなどとっくにありません。
 というような状況があちこちで展開しているのである。これでも神ちゃんを始めとした関係者は反省をしないのか!