贋情報には騙されるな

メモが見つかった。

 

 一昨日の「産経抄」(産経新聞の1面コラム)がよかった。俳優の高倉健さんを取り上げたもので、健さんが、30年近く極秘で刑務所の慰問活動を続けていたことを披露している。

 健さんは、ヤクザの役、犯罪者の役回りが多く、受刑者もシンパシーを感じやすい俳優ではある。

 刑務所慰問のきっかけは、友人が法曹界にいて、その人からの誘いだったらしい。「あなたの言葉なら受刑者たちの心に響くはずだ」という依頼に、健さんは二つ返事で応諾する。ただし公にしないという条件をつけたので、生前はほとんど知られることなく、健さんの慰問は粛々と続けられた。

 このエピソードをコラムで読み、健さんの何も言わないけれど、毅然とした生き様にうるっときた。

 表に出さず、水面下で、人のために活動する。演技者としての健さんは、ワシャはそれほど評価するものではない(だって、どの映画を見てもそこに立っているのは高倉健なんだもの)。しかし、人としてこれほど見事な生き様を見せてくれた俳優は健さんがダントツではないだろうか。

 語らない、感情に出さない、表情にあらわさない、日本人にはこの美学が比較的理解されやすいが、支那人や欧米人には理解できるのかなぁ?

 でも、高倉健支那でも人気があったと聞くんだけど、本質的なところまでは伝わらなかったのかもしれない。

 

 この人には死ぬまで解んねぇだろうぁ。

 なにしろ目立ちたがりで、ヘンリー王子をたらしこむことで英国王室に入り込んだメガン氏。女優業では一流にはなれなかったメジャー願望の女は、イギリスでその目標を達成する。

 しかし、そもそもがチンピラである。厳格な王室の仕来りに我慢なんかできるものじゃない。その後のふざけた態度で居心地がわるくなったんでしょうね。少しネジのゆるんだヘンリー王子を唆して、王室を飛び出してしまう。そして「銭」のネタと目論んでいた「ロイヤル」や「妃」などの称号も剥奪され、悔し紛れと、7億円の出演料のために「王室の内幕を暴露します」とばかりにテレビ出演と相成った。

 ワシャもそのテレビ映像を断片的だが見たけれど、足を組みそっくり返って王室の悪口をタラタラ吐いている女は実に下品だった。

 このネーチャン、ダイアナさんと自分をオーバーラップさせて「弱い黒人の女の私をいじめる英国王室」とお決まりの「人種差別」「男女差別」を持ち出して、世間の同情を買いたかったらしいが、そうは問屋が卸さない。世間にはデュープスやノータリンばかりではないのじゃ。売名で金を稼ぎたい卑しい女の心底などちゃんと見透かされておるわ!

 考えてみればいい。英国王室はメガン氏を一度は受け入れているのだ。その段階で「人種差別」などない。

 加えて目贋氏は言う。

「生まれてくる子の肌はどれくらいの色になるのかって言われたわけよ」

「生まれてくる子には肩書を与えないなんて言うわけよ」

「セキュリティーもつけてくんないわけよ」

 アホか。身内であるなら、その日常の会話の中で「どんな目の色になるかしら?」とか、だいたいが白人男と黒人の血をもった女の間に生まれる子供である。「肌の色はどうなるかしら?」くらいの話題はするだろう。

 肩書やセキュリティーは、目贋氏が英国王室もブチ出た段階で、あるわけねーじゃねーか。そんなもの物乞いでもあるめーし、欲しがってんじゃねえぞ。

 英国王室を貶める一連の発言も目贋氏が言っているだけで、どこにも証拠があるものではない。こんなもの言ったもの勝ちで、気品と伝統ある王室は沈黙を守っているので(エリザベス女王がなにかご発言をされたようですが)、ないことないことを口走っているかもしれない目贋氏の発言だけが独走していく。

 昨日の朝日新聞にロンドンバッキンガム宮殿で2018年に撮影されたエリザベス女王、ヘンリー王子、目贋氏の3ショット写真が載っている。女王も王子も足を組まず両手も膝に置いて行儀よく真っ直ぐに座っている。目贋氏はというと、インタビューの時と同様に足を組み、左右の手もばらばらに置いて、くだけた格好を見せている。これじゃあダメだ。

 奥床しい日本人のワシャとしては、こういったスタイルで暴露ネタを話されても、ちっとも心に沁みてこない。

 

 高倉健のように、何も表に顕さず、見えないところで人のために尽くす。ここが美しいのである。目贋氏のように、高価な衣装や装飾品で身にまとってはいるだけでは本質は誤魔化せない。

 ワシャは人相を観るものである。目贋氏、目の周りにいささかの下品さが漂っている。それが、この人の虚栄心が強く、狡賢さをも持っていることを表している。目贋氏、目が贋物なのだ(笑)。

 このネーチャン、「自殺も考えたのよ」と言っているが、この手の贋目を持つ人物は天地がひっくり返っても自殺なんかしない。キャサリン妃にいじめられて泣いたと言っているが、これもそんなことで泣く玉ではないことは一目で判る。この手の人物は、自殺なんか露ほども思わず、泣いたのならウソ泣きだろう。涙を拭くふりをしながら、どう次の手を打つかを考えていたに違いない。

 メガン氏には、ぜひ高倉健の「潔さ」「奥床しさ」を身にまとって素敵な女性になってくだされ。そして英国王室に「あの女性を逃がしてもったいないことをした」と言わせるだけの善行を積んでいくことだ。マザーテレサのようになれば世界があなたのことを尊敬するはずだ。ムリだろうけど(笑)。