本を頭上に

 福島・宮城の大地震のことである。死者・行方不明者がいなかったことは、なにしろよかった。ここ10年の防災対策のたまものだと思う。さすが東北人。

《転倒防止で図書館本棚倒れず 工夫生きる 福島・新地の図書館》

https://news.yahoo.co.jp/articles/989ba6661775ef9110d357d2cbf48683c80a473a

 とはいえ建物の被害はあちこちで出ている。図書館でも上記の有様で、本棚は倒れなくても、本はことごとく落下している。通路に人がいなくてよかった。しかしこれを見せられるとワシャの家はとても危険だ。

 

 ワシャの背後に書棚が6本並んでいる。それが9段、2.9mの高さにそびえる。もちろん造り付けだから書棚自体は倒れてこない。だが今回の地震クラスが愛知県を襲えば、本はシャワーのようにワシャに降り注ぐだろう。

 一昔前は、防災の専門家づらをして、あちこちでブイブイ言わせていたものだが、こんな危険な状態を放置していては、もう偉そうなことはいえない。

 とはいえ日々本は増え続け、高く高く積まれていく。もう防災云々を言っている場合ではなくなっているのじゃ。

 では、本の処分をすればいいじゃないか。と言われるけれど、先日も整理をしていて、重複本がいくつか見つかったので、友達のパセリくんに持っていってもらった。それが8冊。その他、もう読まない本を1箱ブックオフに運んだんだけど、そんなものは焼け石に水、溶岩流にスポイトの水くらい。

 考えようによれば、日常的に「ダモクレスの剣」状態なのだった(泣)。

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