読書会会戦

 読書会は午後1時に始まった。課題図書は、李登輝『「武士道」解題』(小学館文庫)と、副本として、司馬遼太郎『台湾紀行』(朝日文庫)である。ワシャが一応主催なので、独断と偏見で課題図書を決定した。

 7月に李登輝さんがお亡くなりになられた。ワシャは誰がなんと言おうとも、李登輝さんを尊敬するものである。だから、この人の解いた「武士道」を皆さんに知って欲しかったから、『「武士道」解題』を選択した。そして、その李登輝さんと畏友で、ワシャの師(勝手に思っているだけですが)でもある司馬遼太郎が書いた「李登輝論」の『台湾紀行』を選んだものである。

 しかし、メンバーは厳しかった(泣)。チェリオくんは、李登輝さんの発言を「ポジショントークだ!」と決めつけ、久々に参加してくれたホーさんも「そのとおりだ!」と攻め立ててくる(号泣)。

 ちょっと大人のヒーさんは、ワシャのチョイスを肯定しつつ、それでも、流れとしてはチェリオくん派だったなぁ。

 他のメンバーは中立を保ってくれたけれど、ワシャは米英露と戦う大日本帝国のような有様だった。

 とくにチェリオくんの強力な武器が、河崎眞澄『李登輝秘録』(産経新聞出版)である。この本は7月末に出たばかりの新刊で、これは、ホーさんも持参していた。本への評価はそれぞれ違っていたが読んでいるのが凄い。ワルシャワはアホなので、この本を見逃していたんだ。

 

李登輝小林よしのり李登輝学校の教え』(小学館

伊藤潔『李登輝伝』(文藝春秋

日本李登輝友の会編『日本国へのメッセージ』(まどか出版

 

は、押さえておいたのだ。とくに李登輝さんの書いた『慈悲與寛容』(TaiwanNews出版)など、全文が支那語である。なんとなく知っている漢字を追って読んだけれど、何がなんだか解りませんぞ。

 そんなに苦労したのに(阿呆)、最新刊を押さえていなかった。レーダーなしで太平洋戦争を戦ったようなものである。読んでいないものについては反論のしようもない。

 悔しいので、さっそく図書館で借りてきて読んでおりますぞ。レーダーを装着して、再び決戦を挑むつもりなのだった。(つづく)