「週刊ポスト」の今週号を買った。グラビア目当てではありませんぞ。封建主義者の呉智英さんの隔週連載があるので、それを目当てに2週間ごとに買っている。今週号は呉さんの番ではなく、中川淳一郎さんの回だった。間違えたわけではない。連載コミックの「ラッキーな瞬間」が、主人公と若い叔母とのチョメチョメがチョメチョメだから求めたわけでもありません。
今回の武漢ウイルス禍における《47都道府県知事「感染対策」の通信簿》が載っていたので、オラが知事様がどんな評価を受けているのかが、楽しみでつい買ってしまっただよ。
採点者は地方自治・行政学の佐々木信夫さん。この人には実際に指導をしていただいたことがあり、的確で丁寧な教え方だったことを覚えている。まぁワシャの恩師と言ってもいい人なので、その人の評価なら信用できるのではと思った次第であった。
併せて、ケチな知事として勇名をはせた舛添要一氏の評価も載っている。どちらかというと佐々木先生がややあまく、舛添氏が辛口評価となった。両者の評価でざっと区分けをしてみたい。
2人ともに高い評価を出したのは、仁坂吉伸和歌山県知事である。「情報発信」「医療体制」「予防策」「経済・補償」について高評価を受けている。2月の時点で、軽症者や無症状の濃厚接触者に対S知恵もPCR検査を実施した、そのスピード感が評価された。これを知事が独自判断をしたところがいい。
舛添氏は、「優秀」グループに仁坂知事しか認定しなかった。佐々木氏は、鈴木北海道知事、達増岩手県知事、小池東京都知事、杉本福井県知事、古田岐阜県知事、吉村大阪府知事、平井鳥取県知事、飯泉徳島県知事、浜田香川県知事、中村愛媛県知事、三反園鹿児島県知事を優秀グループに入れているが、これは先生がやはり地方自治の講演などで各知事とのつき合いもあるんでしょうね。ワシャからみるとちょいとあま目だとは思うけれど、おおむねリーダーとしての役割を果たした方たちだとは思う。
次が「並」のグループである。
舛添氏は、ここに北海道、岩手、群馬、大阪を入れた。すべてが佐々木氏の「優秀グループ」に入っているので、この選考には信憑性がある。
佐々木氏のほうは、やはり全体にあまい印象がある。ほとんど全国放送では登場しなかった知事もいて、ピンとこないので有名どころの「並」を並べておく。
村井宮城県知事、吉村山形県知事、山本群馬県知事、黒岩神奈川県知事、大村愛知県知事・・・よかったのう、おらが知事。なんとか「並」に入れたわい。おおお、井戸兵庫県知事も入っているではないか。これは、絶対にコネで入ったね(笑)。
そして「並以下」である。
舛添氏はここに佐々木氏が「優秀」とした小池知事をいれてきた。これは怨恨だね。佐々木「優秀」の福井県知事も「並以下」に落ちている。さらに佐々木「並」の黒岩、大村、井戸などが低評価となっていた。
ただ舛添氏の小池評価を「怨恨」とばかりも言っていられない。
「小池知事は自らの都合の良い時に、自分の有利になるような情報の出し方をしている」との指摘も当たっていると思う。
なんにせよ、地方の武漢ウイルス対応の要は知事だ。気を緩めることなく対策に奔走せよ。くれぐれも自分と仲のいい連中など集めて「勉強会」などと称して飲食などしないように。そんなことにうつつを抜かす時間があったら、武漢ウイルス対策を練り上げよ。