緊急事態宣言

 昭和16128日の東京は穏やかな快晴だった。まさか遠いハワイで太平洋戦争が開始されたとは、つゆほども気づかなかったろう。午前11時に「対米宣戦」の大詔が発表されて、ようやく「ほお」というくらいの認識であった。それほどまでにこの日の東京はからりと晴れ渡り、長閑な日常の中にあった。

 16日「緊急事態宣言」が日本列島全域に発令された。しかし、今日の空も、少なくとも我家から見上げるものは、薄曇りではあるが静かな春の朝である。

 

 静かな朝からアメリカとの地獄の死闘は始まった。国民はなにも知らないままに悪夢の坩堝に突き落とされたのだ。

 80年後、今、我々は日本は戦時下に入ったと知るべきであろう。「武漢肺炎」という敵と戦わなければならないと自覚して、それぞれの戦いをしていかなければならない。

 昨日も、ワシャの行動範囲の中だけではあるが、マスクの装着状況を確認してみた。そこで感じたのは、圧倒的に老人、それも男性のマスク装着率が悪いということである。意識が低すぎる。ジジイのほうが重篤になる可能性が高い。

 むしろ若者のほうが、しっかりとしている。彼らは大半がマスクを着けていた。

 もう文句ばかりつけている場合ではない。確かに政府も官僚もヘタレだけれども、焼け太りしている要領のいい知事もいるが、ここはとにかく第一の目標である5月6日までは、国民全員で「一億火の玉」になって「武漢ウイルス」を封じ込めようではないか。

 ジイサンたちもマスクを着けようね。