マラソンの東京開催は可能だ

 惜しかったのは、東京都の幹部クラスにワシャがいなかったことやね(笑)。

 ワシャは、基本的にあの暑いさなかに東京で、マラソン競歩を開催できる秘策を持っている。これなら安価に涼を取ることができ、選手たちは快適な環境で競技に集中することができただろう。

 

 東京オリンピックの元のマラソンコースを見てみよう。これね。

https://gpscycling.net/marathon/tokyo2020.html

 コースなんかどうでもいいという人は「☆☆」まですっ飛ばしてくだされ。

 

 スタートは神宮外苑のオリンピックスタジアムだ。そこから外苑西通りを北上して、靖国通りの「富久町西交差点」(以下「交差点」は省く)を右折し、市ヶ谷、飯田橋、東京ドームの南を抜けて、「水道橋」を右折、白山通りを南下する。そして「神保町」で左折して「須田町」を右折する。そこから「日本橋」まで走って左折、茅場町、浜町を経由して浅草を目指す。浅草で15km、ここで折り返して日本橋まで戻り、京橋、銀座と走り抜け、「新橋」で右折、鉄道の高架をくぐって「西新橋」で左折し南下。芝公園で折り返して、同じ道を「日本橋」から「神保町」まで戻る。

 さあ、ここから皇居に向かう。「神保町」を左折してお堀端の「平川門」を左折、内堀通りを南下して、皇居外苑の楠正成あたりで折返し・・・。

☆☆

 ここまでコースを辿ってきて、だんだん腹が立ってきた。なんで、こんなに素晴らしいコースで走れなかったんだ!小池はホントに無能な都知事だ。テメーの上昇しか興味がないんだから、どうしようもない。滅私奉公をどれだけできるかが公人の最大の美点なのだが、このバーサンにはそこが一番欠けている。

 コースを辿り続けるけど、楠公から「平川門」「神保町」「水道橋」と戻って、ドームを正面に見て左折すると、あとは来た道をオリンピックスタジアムまでひたすら帰っていく。これで42.195kmの完成である。

 

 さて、ではこのコースをどう涼しくするかですわな。

ワルシャワ案」では、夜走るなんてことは言いません。全世界の人たちに楽しんでもらうために、明るくなってから走ります。これなら「IOC」も文句はなかろう。ただし、日中に走るので、太陽の方向を詳細に検証する。この地点ではどの方向に太陽があって、ビルの影がどの方向に延びるか。そしてコース全体の検証をして、どの時間帯がコース全体に影の率が高くなるかを調べ上げる。最もコースのビルの影の率の高い時間帯が競技時間となる。おそらく太陽の低い早朝ということになるだろうね。

 もちろん、コースをその影の部分になるべく入るように設計することは言うまでもない。

 そして次の手だ。それでも直射日光の当たる部分も当然ながらある。そこには、ビルとビルの間に遮蔽の布を渡してもいい。それが無理ならコースの上だけに寒冷紗を張ってもいい。全国のホームセンターの寒冷紗を掻き集めれば、なんとかなるだろうし、足りなければ、寒冷紗の製造工場をフル回転させて間に合せる。今から札幌にコースを変更する手間、資金を考えれば、東京コースの日の当たる場所だけを寒冷紗でも布でもいいので覆ってしまう。あるいは手作りのど架設のチューブドームのようなものでもいいし、建設業者から臨時に足場を借り受けて、その時だけ覆いをしておけばいい。市民の雨傘で埋め尽くしてもいいよね。支那への痛烈な批判にもなるしね。どちらにしても、札幌への移設経費や経済効果に比べれば、安価なものである。

 そして、知恵の足りない小池が言っているような、ミストでもなんでも付け足せばいい。いいかい。選手を直射日光に当てないこと、これが極めて重要だと思っている。

 

ワルシャワ案」はまだまだこんなものではない。

 この上にだ、コース沿道の事務所、店舗、住宅から、コードを引いて、コンセントを沿道の歩道に、それこそ何十万個も用意する。そして、レース中は一切の建物の電気を切ってもらって、そのコードに電気を集中する。沿道に集まってくる観客は、自宅から必ず扇風機を持参してもらって、そのコンセントにプラグを嵌めて、風を起こすのである。選手に向かって追い風になるように。42万台の扇風機が結集すれば、1mあたり10台の扇風機が稼働する。これを走ってくる選手に追い風として贈る。

 さらに、沿道の事務所、店舗、住宅の皆さんは、選手が差し掛かる前に、コースに徹底的に水を撒く。陽炎が立てば、扇風機で吹っ飛ばす。そしてまた水を撒く。浴衣のネーチャンが気休めに打ち水するような生易しいものではない。完膚なきまでに路面から熱を奪う。都民総掛かりでコースを冷やすのである。

「コースをすべて日陰にする」「コースを冷やす」「選手を冷やす」

 これでまったく問題なく東京でマラソン競歩もできる。札幌に行く必要などなかったのである。