安心安全安眠

 いやはや、昨夜は爆睡しましたぞ。この10日余り仕事も立て込み、その上に花粉症と風邪と送別会が重なって、睡眠も荒れておりました。それがようやくの休みで、思う存分惰眠を貪った(笑)。眠りというのがこれほど心身をリフレッシュするものなのだということを改めて実感している。

 昨日の仕事帰りに、ちょいと用事があって隣町まで出かけた。基本的に一駅二駅くらいは自転車で移動する。マスクに耳あてマフラーにコートという重装備で自転車を蹴る。この格好なら北風もなんのその。
 ワシャの住む中心市街地と隣町の間には農地が広がっている。大方が水田なので、この時期はひこばえが芽吹き、遠目にはいちめんに芝を張ったように見える。
 そんな風景の中、中央分離帯のある幹線道路、向かって右側の歩道を自転車で走っていた。排気ガスをくらいながら走っているのもたまらない。だから途中からひょいと右に折れて、田圃の中の車一台が通れるかどうかという狭い農道を行く。その道は、普段、よほど車が通行するのを見かけたことがない。
 それがどうであろう。ワシャの背後からヘッドライトの光がゆっくりと近づいてくるではないか。クラクションを鳴らされるかと思いきや、ワシャの後方をゆっくりとついてくる。まぁそれも仕方がない。細い道なので、ワシャが走っているかぎり、頭を押さえられて車は前に出られない。でも、ずっとゆっくりとまるで尾行するみたいについてくるんですよ。さすがに鬱陶しいんで、脇の畔に自転車を乗り上げて、道を譲ったのである。
 後続車はためらっているほどゆっくりとワシャの横を通過する。
 パトカーだった。
 助手席の警官は、ワシャのことを穴が開きそうなほどジロジロと見ている。
 パトカーはゆっくりと過ぎ去り。50mほど先の交差点を左折し、その先の生活道路を左折し、幹線道路の交差点を左折して去っていった。
 幹線道路には中央分離帯がある。ワシャの走っている農道には左折でしか進入できない。つまりパトカーはワシャを確認するためだけにぐるりと田圃の中を一周したわけだ。
な〜んだ、ワシャが不審者と疑われていたわけだ(泣)。こんな紳士をつかまえて不審者扱いをするとは。田圃の中でパトカーに追われたのは高校時代以来ですぞ。
 おそらく、ワシャが幹線道路から田圃道に右折したときの目の前のヘッドライトがパトカーだったのだろう。ワシャはパトカーに気がつかなかった。だがパトカーの方はヘッドライトの中に浮かぶマスクをかけた不審な男が、パトカーを見て急に進路を変えたと思ったのでしょう。
 なかなか治安がいいではないか。警戒ご苦労様です。おまわりさんのおかげでワシャらは枕を高くして眠れるというものだ。おっと、ワシャは枕が高いとよく寝られない(苦笑)。