選挙に思う

 個々の候補者についてはなにも言わないけれど、「こんな候補者を出してきて大丈夫か?」というトンデモ候補があちこちにゴロゴロと出てきた。それぞれの党は適性を見て選んでいるんだろうな(怒)。選挙が終わってからバリバリに書かせてもらうけれど、ちょっと候補者が酷すぎる。チンケな市町の議員ではないのだよ。重い国政選挙なのである。それが、「おいおいお前なにしに国会に行くんだ?」とあきれてしまう低レベルの候補者が目につく。元アイドルグループの不倫ネーチャンもそうだけれど、こんなのに国会をまかせて大丈夫なのか。議員のレベルイコール有権者のレベルなのだよ。

 ツイッター上に「甲子園優勝チームに、バットも持ったことがない茶道部かなにかが挑戦するようなもの……」と書いてあったけれど、テメーの公約すらはっきりと言えない候補者なんて、国会をなめているとしか思えない。そもそもそんなかわいいだけ(審美眼のあるワシャにはかわいいとはちっとも思えない)が取り柄の候補者を担いでいる政党が国会をなめている。

 

 それにしても、このクソ選挙制度、何とかならないものだろうか。相も変わらずポスター掲示板に候補者の顔写真ポスターをベタベタと貼っていくというもので、小さなワシャの町ですらポスター掲示場は300箇所以上ある。これが全県、全国ですぜ。ポスター掲示場がいったい何箇所あるのか……なにしろとんでもない箇所数で、そこに貼るポスターの枚数、貼付の手間はいかばかりであろうか。テレビでいいんじゃないの。あるいはネットでいいんじゃないの。人相書きをつくって貼り出すなんてやり方は江戸時代の発想ですぞ。

 

 今回の、ポスター貼りでは、組織が強かったね。公明党共産党の貼付の早さは生半可ではない。おそらく午前8時30分過ぎには、党員や学会員が総出で貼り付けたに違いない。その迅速さ、組織力には空恐ろしさを感じる。

 次が自民党で、ここが午前9時半くらいまでには貼付完了していたのではないか。その後、午前中の遅い時間に国民民主党立憲民主党と続いた。そして夕方まで観察をしていたが、結局、この5枚しか貼られていなかった。

 

 このポスター貼りもそうだが、配布物にシールを貼ったりとか、公職選挙法には旧態依然としたやり方がこびりつくように残っている。時代はネットの時代に入って久しい。スマホ、携帯なども大半の人が持っている時代だ。

 紙媒体に固執する人たちは、「そういった通信環境のない人たちもいる」と高齢者を気遣うが、おいおいワシャの90を超えた父親でもパソコンを使っているぞ。

 確かにそういった環境を持たない人もいる。だが、さすがにそういった人でもテレビは見るだろう。テレビでフォローすれば、ポスター掲示場が本当に必要なのかどうか……。

 ネットで探したけれど、全国にどれだけのポスター掲示場があるのかは見つからなかった。しかし、ワシャの町のケースで言えば、人口600~700人くらいに一箇所という勘定だから、1億2000万人で考えると、19万箇所くらいかなぁ。そこにかかる掲示場設置費、設置に関わる自治体職員の手間、ポスター印刷代、ポスター貼付に関わる候補者関係者の手間、どう安く見積もっても数百億、下手をすると1千億円のオーダーであろう。この無駄をなんとかできないものだろうか。

「立候補するより、前の仕事のほうがよかったですう」

「私の公約?堂々めぐりしちゃって覚えていません、うふ!」

 こんなののために国費を使うのがバカらしくなってくる。