テレビのニュースでやっていた。市川市長が市長車を更新するんだとさ。
《市川市が公用車に「テスラ」導入 「高額」と疑問の声》
https://news.goo.ne.jp/article/chiba/region/chiba-20190626112629.html
《市川市長公用車に高級電気自動車》
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190703/1000032240.html
テスラという車についてはこちら。
https://www.tesla.com/jp/modelx
ワシャは車は下駄だと思っているので、車種とか性能にまったく興味がない。テスラだろうとモスラだろうと下駄は下駄だと思っている。でも、高級車に乗りたい人、外車に乗りたい人というのはいるんだよね。車をステイタスだと思っている人にはかけがえのないものなのだろう。ここにいささかの品性のなさを感じてしまうのはワシャだけだろうか。
千葉県市川市、面積が57.45平方キロである。これは、市域としては小さい部類に入るだろう。だから全市を車で走るといっても多寡が知れている。豊田市が918平方キロ、岡崎市が387平方キロ、その二つに挟まれた小さな安城市ですら87平方キロある。市川市、小さいでしょ。その上に起伏もないところなので、自転車でもいいくらいだ。置き場所にも困るような馬鹿でかい外車を買っているんじゃねえよ。
テスラ購入の理由の一つに財政力の豊かさを挙げているが、これにしても市川市は財政力指数が1.01である。ちなみにこの指数が1.0を下回ると交付団体となるから、多くの自治体が交付団体の状況からみれば豊かといえば豊かだ。でもね、前述の豊田市で1.11、岡崎市で0.99、安城市で1.24となっている。さらに言えば、碧南市1.08、刈谷市1.31、小牧市1.15、東海市1.26、大府市1.06、みよし市1.16、長久手市1.04と市川市の上をゆく自治体はかなりある。でも、どこの自治体の首長も1100万円のテスラは乗らない。600万円のランドクルーザーに乗りたいと言っている首長はいるけどね(笑)。
それでも市川市長に確固たる信念があって1100万円の外車に乗るというなら、それはそれでいい。であるなら、市長は公の場でそのことを説明するべきであろう。
2番目のニュースでは、市川市の管財課長は「説明が不足している部分もあるので、納得してもらえるように説明を尽くしていきたい」と話していることを伝えているが、これは違う。
そもそも管財課から1100万円もする外車など最初から予算要求として上げてはいかない。およそ国産の高級セダンくらいが関の山だろう。どの自治体でも市長車を決めるのは、結局、トップなのである。西三河でランドクルーザーに乗りたいという首長も含めて、そういうことなのである。市長車は市長の意向で決まる。管財の用意した大衆セダンで納得する首長は、希少な出来物と言っていい。
市川市のような見栄坊トップは、目新しいものに大事な財源を突っ込む愚挙を犯す。記者会見の場からも、コソコソと逃げてしまう。優秀なご経歴をお持ちのようだが、馬脚を顕しちゃったんだね。