『今日から俺は!!』
https://www.ntv.co.jp/kyoukaraoreha/
というドラマがおもしろかった。ツッパリ2人を核とした学園ドラマで、まぁストーリーはハチャメチャだったけれど、不良たちの生態とか、権力争いの状況なんかがおもしろくて録画をしてまで観てしまった。
登場人物の中では、スケバンの早川京子を演じた橋本環奈がよかった。白目を剥くシーンなんかとてもキュートだ。確かにあんなスケバンが昔はいたもんじゃ。
主人公の三橋貴志に想いを寄せる真面目な高校生の赤坂理子を清野菜名
http://sticker-inc.com/talent/nana_seino.php
が演じた。聖子ちゃんカットの可愛い女の子だったが、インパクトの強い橋本環奈の陰に隠れてしまって、ワシャ的にはあまり注目をしていなかった。
「週刊朝日」の7月5日号である。萩原健一に関する記事があったので購入した。その中に清野菜名の記事もあったのだ。
「ほお……『今日から俺は!!』の理子ちゃんではないかいな」
そう思って記事を読んでみると、オヨヨ、倉本聰さんと深い親交があったのね。なんと、現在放映中の『やすらぎの刻』
https://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginotoki/
にも主役で出ているんですな。
調べてみると、前作の『やすらぎの郷』にも登場していた。主人公の菊村栄(石坂浩二)がかつて恋した女優の孫として。このドラマの清野菜名の印象は残っている。しかし、ドラマにうまく溶け込んでいて強い印象ではない。ほのかな風のような感じとでも言おうか。脇役の中の脇役だったからね。
それが倉本先生の目にとまって、続編の『やすらぎの刻』では主役に抜擢された。そのシーンも観ていたのだが、清野菜名さん、演じるたびに違う人物に成り果しているので、全部別人だと思っていた。ホント。
でね、「週刊朝日」の記事を読んで、倉本ドラマと清野菜名がつながって、調べてみたら『今日から俺は!!』の理子ちゃんにたどり着いた。
すごいな、この女優。演じる役ごとにまったく違った人物に見えてしまう。例えば、深田恭子はなにを演じてもそこに確固たる深田恭子が存在している。綾瀬はるかにしても、登場時はやはり綾瀬はるかなのだ。そこから綾瀬はるかを消し去って、物語の中の主人公に成っていく。それが清野菜名には端からなかった。まぁ深田さんや綾瀬さんのようにビッグネームではなかったということもあるのだろうが、それにしてもワシャの目には留らなかった。
しかし、巨匠の倉本先生には留ったのである。ということは、この若い女性は、すごい俳優に育っていくということが保障されたと言っていい。今後、注目して観たい女優の一人である。この人の舞台なら観てみたいなぁ。
でも、ミーハーなオッサンとしては、橋本環奈だけどね(笑)。