武士(もののふ)に薄く今公卿(いまくぎょう)には厚く

 今朝の朝日新聞の地方版。

《退団相次ぐ消防団 行司・訓練見直しへ》という記事があった。小さい見出しに《常滑 操法の県大会辞退》とある。そうか、常滑は愛知県消防操法大会への出場はしないのか。

 この記事をネットで探したけれど見つからなかったので、これを載せておきます。

《減り続ける消防団員 統合・廃止のいま、求められる役割とは》

https://www.asahi.com/articles/ASQ3J753RQ34UOHB010.html

 この記事は2年以上前のもので、まぁその頃、それ以前から消防団員の確保は難しくなっていたことだけは間違いない。

 新聞の記事を読むと、常滑市は今年、消防団員200人定員を110人まで減らしたんだけど定員を満たさず99人しか団員確保ができていないという。

 ううむ、でもこれって常滑だけの話ではなく、おそらく全国的な問題ですよ。

 

 ワシャはかつて地元の消防団員を7年やっていた。入団する時には「3年でいいから」と言われ、「3年程度なら知らないことを体験するのも面白かろう」ということで意気揚々と入ったんだけどね(笑)。

 まあとにかく消防団には時間を取られた。春先から梅雨前までは「操法訓練」というホースを使った消火訓練を「型どおり」に熟(こな)す訓練を毎晩8時くらいに集合して小学校の校庭や消防署の訓練場で2時間くらいみっちりとやった。その後、地元の飲み屋に集合して「今日の反省」。反省が終わって、ようやく「ご苦労さん」になり、ビールやチューハイで乾杯となる。自宅に帰るのは0時を回るのは当たり前で、たまに激論になると午前3時なんてこともままあった。

 ワシャの町は市街地にあるので、消防団への町内からの支援は薄い。田舎の町では何百万単位で町内補助が出るが、町場では市からの補助金すらピンハネされて15人の団員に対して年間20万円ももらっていただろうか?

 だから毎晩の反省会の飲み代はすべて自腹と言っていい。それでもね、市の操法大会では3年連続優勝を飾り、優勝旗を団詰所に掲げてありまっせ。

 

 あれから歳月が経ち、地域は地域力で守るという意識が薄らいだ。老人にしても、子供にしても、障害者にしても、なにしろ弱者救済に公金がどんどん流れていき、例えば東京都では公金チューチューをやっていた「コラボ」などという如何わしい福祉団体があったよね。

 おそらくそういった左翼・売国系の市民活動には大あまで公金を配ってきたのだが日の丸を掲揚し、敬礼をして、隊列を組んで行進する武人(消防団)には手薄な手当しか与えなかった。これがね、消防団員をやると月に3~5万円になり、年間何十万円かの収入になれば、副業的な感覚でやってくれる若者も増えてくるのではないか?武士も食わなきゃ瘦せ細る。

 常滑で考えれば、定員が200人なら1臆の予算で精鋭の消防団が組織できる。安いものではないか。併せて市議会議員などは全員消防団員にすればいい。

 消防団員には金は出さないが、政治家には金を出している。国会議員の報酬をヨーロッパ並みにしてごらんなさいよ。140億円が浮きまっせ。それで2万8000人もの消防団員に年額50万円の報酬が与えられる。それだけ評価されれば気持ちよく消防活動に勤しむことができますよね。

 こっちは反対にやりたい人ばかりだ。

高市氏、総裁選出馬の意向 推薦人確保が課題》

https://www.asahi.com/articles/DA3S15970887.html

 朝日新聞はけち臭いので、チラッとしか見せてくれないが、全文読んでも大したことは書いていないので、ワシャがまとめますね。要は、高市早苗経済安保相が立候補する考えを関係者に伝えたということ。ただ安倍晋三さんがお亡くなりになられて、保守を装っていたボケ議員どもの旗幟(きし)が鮮明ではなくなった。間違いなく安倍さんの後継者である高市さんが推薦人20人が集まらず立候補できないような状況になったら、それこそ自民党は保守の旗を降ろせ!

 ワシャは言っちゃうけど、安倍さんがお亡くなりになられるまで自民党だった。前回の総裁選の投票ではもちろん「高市早苗」と投票用紙に書いて返送した。

 この選択肢をなくしてしまったら、もう自民党アメリカの民主党と同じ腰抜け政党と言われても仕方あるまい。

 高市さん以外、なにをやりたいのか焦点のはっきりしない盆暗ばかりだが、これほど総理総裁をやりたい人が多いというのは、やっぱ金になるんでしょうね。利権があるんでしょうね。支那からもがっぽり金が入ってくるんでしょうね。高市さんはまったく該当しませんが。

 今候補に挙がっている岸田、石破、河野、小泉、加藤などはみんな世襲議員で、自分の地盤(藩)を守って子々孫々に相続していきたいんでしょう。このお歴々の間延びした顔を見ると、堕落して歌と女にうつつを抜かしていた平安公卿を髣髴(ほうふつ)とさせる。

 武士(もののふ)の高市さん、ぜひとも頑張ってくだされ。