組織を壊すもの

 ノーベル賞の野依先生も言っておられる。

《今の大きな問題は、好奇心を持って自ら問う力、考える力、答える力。これらが落ちているということ。なぜそうなるのかというと、社会全体を覆う効率主義、成果主義のせい。しかも実は本当の成果を求めていない、形だけの評価制度は許せない。評価は本来、人や物の価値を高めるためにあるのですが、そうなっていない。》

 まさに仰るとおり。

 ワシャも、この日記の書き始めた2005年頃から、この「効率主義」「成果主義」というやつが大嫌いだった。「成果主義」で検索してもらえれば、あちこちに批判的な文章が見つけられる。例えばこんなの。

https://warusyawa.hateblo.jp/entry/20060618/

でもね、相変わらず、「効率主義」「成果主義」を未だに後生大事に取り入れている組織もあるんだから恐ろしい。

 上の日記に、作家の加藤廣さんの発言もあるのでそれも載せておこうっと。

能力主義には、年齢とか学歴というような客観的尺度がない。「アイツはできる」という漠然たる評価の集合量でしかない。》

 ワシャは「効率、成果、能力」などと口走っている輩がもっとも役に立たないと確信している。